SAPPORO 乾杯をもっとおいしく

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サッポロの実行者たち
仕事と人を知る

田中 佑佳
千葉工場 醸造部
2018年入社/理学研究科修了
田中 佑佳
千葉工場 醸造部
2018年入社/理学研究科修了
入社からの経歴
2018年~
千葉工場 醸造部

PROFILE

大学院で生物学の研究を行った後に入社。研修を終えて千葉工場醸造部に配属となり、ビール醸造の仕込工程を担当。サッポロビールのビール系商品の約4割を供給する千葉工場で、定番の人気商品から新商品までの醸造を支える重要な役割を任されていることに大きな責任とやりがいを感じ、日々の業務に取り組んでいる。

※インタビュー内容は取材時のものです。

SECTION 01

入社3年目から仕込担当に。
若手でも責任ある立場になれる。

私は千葉工場の醸造部に所属しています。大まかに分けるとビールの醸造には、仕込・発酵・ろ過の3つの工程があり、私はその中の仕込を担当しています。千葉工場では「黒ラベル」や「ヱビスビール」などの主力商品から新商品までさまざまなビールを造っており、手掛ける商品は多岐にわたります。工程管理や品質改善に向けた活動を行いながら、新商品を発売する際には開発部門から届いたレシピにもとづいて原料の配合などを決める業務を行っています。
開発部門が新商品のコンセプトを設計しますが、開発部門が思い描いた味や香りを具現化するのは私たちです。どの原料を、どのタイミングで配合するのか。過去の膨大なデータやこれまでの経験を活かし、こだわり抜いて仕込のレシピを設計しています。工場でのビール造りは、試作品を少量だけ造って試行錯誤することができません。そのため新商品の醸造の際には大きなプレッシャーがかかりますが、その分、おいしい新商品が出来上がると嬉しいですね。
就職活動では、最初からビール業界を志望していました。親がビール好きで、その場の雰囲気を良くしてくれるビールに子どもの頃からとても良いイメージを持っていました。そのため、二十歳になってからは私もビールが好きになり、学生時代に研究していた生物学に関わる仕事ができることもあって、迷わずビール会社に就職したいと考えました。そして原料に対する強いこだわりがあることや、お酒好きな方が太鼓判を押すビールブランドであったことから、サッポロビールへの入社を決意しました。

私のとある1日​

8:30
朝礼、日誌等の確認
醸造部での朝礼に参加。その後、夜間のトラブルの有無などを確認するために日誌等をチェックする。
9:30
新商品の配合を検討
新商品の実現に向け、仕込の設計や原料の配合などを検討する。
11:00
官能検査
月1回の工場見本の官能検査や毎日行っている出荷商品の官能検査を実施。
12:00
ランチ
お弁当を持参したり、食堂で注文したりとその日の気分に合わせて食べる。
13:00
部内ミーティング
週に2回、醸造部の方針などを決めるミーティングを実施。
15:00
工程確認
仕込工程の現場で、問題などが起きていないか確認する。
SECTION 02

関係者に喜んでもらえる仕事ができる人。それが私にとっての「いちばん星」。

私にとっての「いちばん星」とは、お客様はもちろん、関係する全ての人に喜んでいただけるような仕事ができる人です。現在は入社4年目ですが、これまでの業務の中で私にも「誰かの、いちばん星」になれたと思えるような経験があります。そのひとつが、微アルコール商品の「サッポロ The DRAFTY」を新発売するにあたっての製造に携わったことです。開発部門はもちろんのこと、他工場の醸造部とも協力して新商品を創り上げ、自信を持って「おいしい」と言える商品を実現することができ、みんなで喜びを分かち合うことができました。
新商品の製造においては、自分や身の回りにいる人だったらどういう商品を喜ぶだろうか、という感覚を大切にしています。例えば私には、ビールの味は好きでもお酒が弱くてほとんど飲めない友人がいます。「サッポロ The DRAFTY」の製造にあたっては、その友人の笑顔が見られるように原料の配合から考え抜きました。新型コロナウイルスの感染拡大が収束したら、その友人と「サッポロ The DRAFTY」で乾杯したいと思っています。
もうひとつ例をあげると、工程の安定化とコスト削減を一度に実現できた経験も、「いちばん星」になれたと思える経験です。ビール醸造におけるある工程が不安定になってしまったことがあり、商品の品質には問題がなかったものの、安定化させるための作業と少なくないコストが必要になっていました。そうした中で不安定化の要因について仮説を立て、検証を行うことで原因を特定し、無事に工程を安定化させることに成功しました。安定化のための手法を他工場でも活用してもらうこともでき、一緒に働く多くの仲間から喜んでもらえました。
SECTION 03

女性も働き続けやすい環境の中で、先輩社員のように活躍していきたい。

最終面接前にお会いした女性の先輩社員が、子育てと仕事を両立しながら活躍されていたことも、サッポロビールへの入社を決意する後押しとなりました。育児休暇やスーパーフレックス、時間有給休暇などの制度の導入が進んでいることもあって、サッポロビールであればさまざまなライフステージを経ながらも、仕事にもこだわりを持って取り組んでいける将来像を思い描くことができました。技術系総合職社員に女性が多いこともあり、これからのキャリアステップもイメージしやすいです。
今後の目標としては、お客様にさらにおいしいと思っていただける商品を造っていきたいですね。そして、お酒を飲まない、または飲めないお客様にも愛飲していただけるようなこれまでにない新しい価値を持った商品も創っていきたいです。そのためにも、いつかは会社の制度を利用して、ドイツに留学したいと考えています。ドイツは大学の卒業旅行でも訪れているのですが、ビール造りを経験した上で留学することで、たくさんの学びを得られるのではないかと思っています。
また、他工場や研究所へ越境した取り組みも積極的に行っていきたいです。「サッポロ The DRAFTY」の製造もさまざまな工場と部署が協働した取り組みでしたが、そうしてさまざまな部署の人が集ってアイデアを出し合うことで、新たな価値を生み出していけるはずです。これから多くの経験を積み、将来的には自分が中心となって部門横断的なプロジェクトを進めていけるような存在になりたいとも思っています。
SECTION 04

未来の仲間たちへ​

麦芽やホップなどの農作物と生き物である酵母を使うビール造りは、同じ工程を経て造ってもまったく同じ香味にはならないものです。そこがビール造りの奥深さであり、おもしろさでもあります。みなさんも私たちと一緒に、試行錯誤しながら最高においしいビールを造っていきましょう。

田中さんてどんな人?

鋭い感性と温かい優しさを持つ、後輩思いの醸造家です。田中さんの後輩へのアドバイスやサポートは、優しいだけでなくいつも的確で、入社以来、助けられ続けています。担当されている仕込業務でも各工程上の動きや変化にきめ細やかに対応され、日々の安定した製造を支えています。また、ご実家で家庭栽培されたホップを工場で共有いただいたこともあり、ふとした日常からもビール造りへの愛が伝わってきます。

千葉工場 醸造部 I.R

芯を持ち、ひたむきに物事に取り組む人です。一緒にお仕事をさせていただいた際に、先輩方から貪欲に仕事の仕方や醸造の知識を吸収していたのを覚えています。そこから自身の考えを醸成し、その考えを礎に、上手くコミュニケーションしながら周囲を巻き込み、仕事を前に進めていたのが、とても印象に残っています。サッポロビールに欠かせない醸造技術者の一人です。

生産技術本部 製造部 S.Y

まっすぐ熱意があり、誰に対しても優しい人。一見ただの明るくて優しい関西人のようですが、内面は非常に熱く強い芯のある女性です。同じプロジェクトで仕事をしたことは少ないのですが、配属されてすぐに持ち前の明るさでさまざまな人と仲良くなり、熱意とまっすぐさで周囲の信頼を獲得していく様を同期として見てきました。周囲への面倒見もよく、新入社員の歓迎BBQや私の異動時の送別会など、さまざまな企画を実施してくれていたのを覚えています。

群馬工場 生産部 H.Y

がんばり屋さん。なにごとにも情熱をもって取り組む田中さん。田中さんが担当する千葉工場の仕込スタッフは当社商品の約4割の製造を担う重責ですが、常に、共に働く仲間のこと、そして我々の商品を楽しみにしてくださるお客様の笑顔を意識しながら、真剣にビール造りに取り組むその姿にいつも刺激をもらっています。本当にがんばり屋さんです。

千葉工場 醸造部 M.I

田中さんは芯が強く、がんばり屋。そしてメンバーと協働することが上手な人です。自分の考えをしっかり持ち、周囲にも適切に伝えることが上手で感心していました。田中さん自身ががんばり屋さんであることに加え、他者への配慮や丁寧なホウレンソウを実践しているため周囲からの信頼は厚く、働きやすい関係を創れる人です。部内の委員会でもメンバー全員が主体的に活動し、活躍できるような運営を行っています。今後も経験を積み、さらに魅力的な技術者になっていくことを期待しています!

生産技術本部 製造部 M.T