SAPPORO 乾杯をもっとおいしく

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サッポロの実行者たち
仕事と人を知る

沖井 尊子
マーケティング本部 ビール&RTD事業部
2011年入社/人間文化研究科修了
沖井 尊子
マーケティング本部 ビール&RTD事業部
2011年入社/人間文化研究科修了
入社からの経歴
2011年~
関信越本部 長野支社
2013年~
新価値開発部 第1新価値開発グループ
2019年~
マーケティング本部 ビール&RTD事業部 第1グループ

PROFILE

長野支社で家庭用営業を経験した後、新価値開発部へと異動し、ビール・発泡酒・ノンアルコールビールの商品開発とリニューアルに携わる。2019年からは商品のブランディングや広告戦略の立案等を行うビール&RTD事業部で、ヱビスブランドを担当。2020年春、同ブランドのブランドマネージャーとなる。

※インタビュー内容は取材時のものです。

SECTION 01

消費者の隠れた心理も読みながらブランド戦略を練る。

大学院では食品科学を学んでいました。院では研究職に進む友人が多かったのですが、私自身は仲間と一緒に世の中を楽しくできるモノをつくり上げる仕事がしたいと考えて、「食」と「企画」をキーワードに就職活動を行いました。そうした中でサッポロビールを選んだのは、歴史あるブランドを持ちつつも、新しいことにどんどんチャレンジしている会社だったから。私もこの会社に入って後世に残るブランドを生み、育てたいと思ったことが理由です。
そして入社3年目からは、念願だった商品の企画開発に6年半携わり、現在はヱビスのブランドマネージャーを務めています。2020年で誕生130周年を迎えたヱビスは、この銘柄自体が会社の歴史と言っても過言ではないほどの伝統を持つブランドであり、歴代の先輩方が築き上げてきたものを踏まえながら、ヱビスブランドを成長させていくことが私の使命です。そのためにもヱビスブランドを誰よりも理解して、ヱビスの成長ストーリーを描かなければなりません。責任重大ですがやりがいのある仕事だと改めて思っています。
ヱビスが今この時代にどうであればお客様に喜ばれ、支持されるのか。戦略を描くにあたっては、ブランド診断やお客様調査を通じて、データ・情報収集をしながらも、普段からスーパーへ視察に出かけ、SNSのコメントなどにも目を向けながら、データには表れにくいお客様の隠れた気持ちを考察しています。

私のとある1日​

9:00
出勤
ブランド商品の出荷実績を確認し、メールをチェック。
11:00
広告代理店と打ち合わせ
キャンペーン内容について話し合い、準備の進捗状況を確認する。
12:00
ランチ
​体力も重要!おいしいランチは毎日の楽しみ。
14:30
印刷会社と打ち合わせ
店頭で使う新商品の販促ツールと、6缶パックスリーブの色校正を行う。
20:00
飲み会
良く食べ、良く飲み、良く働く。この日は同じ部署の先輩方と。
SECTION 02

大切なのは、「一人のお客様」の心を動かせるかどうか。

前の部署で、沢山の商品を開発させていただきましたが、その中のヱビスブランドの商品の一つに「家でご褒美時間を楽しみたい女性」をターゲットにしたものがあります。女性に好まれるよう、原料の麦芽も発酵方法も従来とは大きく変えて、飲み口が柔らかく、香りが華やかな商品づくりを目指しました。
この商品に用いた発酵方法は、上面発酵という方法なのですが、ヱビスブランドにふさわしい酵母の選定は大変でした。数多くの試作を重ね、「これしかない」と思えるものにたどり着くまで、2年の月日を要しました。そして味わいを細かく調整し、パッケージデザインもソフトな色調に仕上げて世に送り出したところ、ある女性のSNSに「今までは家でビールを飲んだことがなかったけれど、初めて家でビールを飲むようになった」と記されていたのです。商品を通じて、「このお客様が自宅で過ごす時間に影響を与えることができた。お客様が笑顔になれるシーンを提供できた」と思い、胸が熱くなりました。
以前の商品開発も、現在のブランドマネージャーも、全国にモノや価値を送り出す規模の大きな仕事ですから、量的なデータや競合他社の動きは気になります。ですが、実際に存在する「一人のお客様」の心を動かせるかどうか。商品を長く世の中に根付かせるのは難しいですが、ここが一番大切なのではないかと感じています。
サッポロビールが「誰かの、いちばん星であれ」というビジョンを掲げるようになった今、一人のお客様のことを真剣に想い、どうすれば心を動かせるかを考え抜かなければならない、と改めて思っています。一人の心を動かせなければ、大勢の心を動かすこともできないと思うからです。
SECTION 03

サッポロビール史に新たなページを加えるために。

ヱビスは、日本のプレミアムビールの先駆けとしてビール史を牽引し、商品だけでなく、お届けの仕方や街づくりなど、沢山のビールの楽しみ方をお客様にお届けし続けてきたブランドです。ヱビスビールが誕生した4年後には「ブラック」が発売されるなど、古くから味の多様性が提案されてきましたし、東京の恵比寿という地名も、この場所にヱビスビールの工場があったことに由来しています。日本で初めてのビヤホールもヱビスだと言われています。こうした沢山のストーリーや、ヱビスの持っている資産も含め、今の時代に何をピックアップしてお伝えしていくか、お客様とヱビスの新たな関係をいかにして紡いでいくかが、今の私のテーマです。
ヱビスはスタンダードビールや発泡酒などと比べると、市場におけるボリュームは決して大きくありません。年末年始やお盆にしか飲まないという方もいらっしゃるとは思います。そういったシーンで真っ先に思い浮かべていただけるのはヱビスの強みですが、ヱビスの130年の歴史がそうであったように、ビールの楽しみ方を広げながら、ヱビスと過ごす時間を楽しんでいただけるような提案をしていきたいと思っています。「ヱビスブランドはあの時に大きく飛躍した」と、ヱビスの歴史に刻まれるようなことができたらうれしいです。
ヱビスブランドの商品は、ゆっくりと飲んでおいしい上質なビールです。一日の終わりのお疲れ様だけでなく、ヱビスだからこそ生み出せる充実した、自分らしい時間をご提案することで、より多くのお客様に笑顔をお届けできれば、と願っています。
SECTION 04

未来の仲間たちへ

改廃の激しい食品・飲料の世界にあって、130年続くブランドを持っているのは大きな誇りです。戦略立案という正解のない仕事に挑み続けていく上ではタフネスさも求められますが、ブランドを成長させるため、もっと楽しい世の中を実現するために一緒に頑張りましょう!

沖井さんてどんな人?

納得いくまで追求する熱い姿勢にいつも刺激をもらっています。彼女が教えてくれたマーケティングの話に興味を持ち、私も勉強を始めました。本当に頼りになる自慢の仲間です。

経営企画部 K.S

沖井さんは理想に向かって着実に行動を起こせる人。ブランドマネージャーの仕事は全体を描きながら仲間を巻き込むことが必要です。沖井さんは常にブランドの目指す姿を見据え、仲間を巻き込みながら円滑なコミュニケーションを図っています。

ビール&RTD事業部 S.T

沖井さんは誰からも愛され、みんなの気持ちを一つにできる人。関係部署のメンバーが「沖井さんのためなら」と一丸となることで良い商品が生みだされるのを見てきました。だからこそ、愛されるブランドを育てていけるのではないかと思います。

サッポロ不動産開発株式会社 恵比寿事業本部 AM統括部 S.M

戦略や商品を検討する際、関わるメンバーにブランドの歴史を踏まえた上で思いを丁寧に伝えている姿を拝見し、ブランドと仕事に対する情熱と愛情に溢れた方だなと感銘を受けました。

ビール&RTD事業部 A.F

沖井さんは仕事やブランド、そしてお客様への愛情が深く、まっすぐな人。現在の部門へ異動した今でも、昔のお客様からよく連絡があるようです。得意先からずっと気にかけていただけることは、彼女の人柄を表している一つの事例だと思います。

酒類戦略部 S.S