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サッポロの実行者たち
仕事と人を知る

多賀 啓之
仙台工場 エンジニアリング部
2011年入社/工学系研究科修了
多賀 啓之
仙台工場 エンジニアリング部
2011年入社/工学系研究科修了
入社からの経歴
2011年~
静岡工場 エンジニアリング部
2013年~
静岡工場 企画部
2016年~
本社 エンジニアリング部
2018年~
仙台工場 エンジニアリング部

PROFILE

最初の配属先である静岡工場では、ビール製造に用いるユーティリティの供給設備の担当となり、若手の頃からさまざまな設備投資案件を経験。6年目に本社へ移り、全工場の設備に関する方針策定や新規投資計画などの立案・実行を担う。会社の意思決定プロセスに触れ、全工場を俯瞰で捉える高い視座を得た後に、仙台工場へ。

※インタビュー内容は取材時のものです。

SECTION 01

工場全体の技術を支え、新設備導入の全フェーズに携わる。

大学では物理工学、大学院ではシステム工学を専攻していました。就職活動では興味のある分野のメーカーやインフラ系企業を回っており、大好きなお酒、その中でも特に好きだった黒ラベルやエーデルピルスの製造に携わることへの魅力と、会社の文化に惹かれたことも決め手となってサッポロビールに入社しました。一人ひとりの学生をちゃんと見てコミュニケートしてくれる先輩社員たちの対応に、人を大切にするカルチャーを感じたのです。
現在は、「黒ラベル」や「ヱビスビール」など、サッポロビールの主力商品を製造する仙台工場のエンジニアリング部に所属しています。製造業(装置産業)の事業活動において、工学的な技術・技能は必須のもの。これらを駆使してモノ造りの現場を支え、生産技術の維持・発展を図っていくのが、私たちエンジニアの基本的な使命です。お客様に愛されているサッポロ商品を、定められた品質で、必要な時に必要な数量を安定的に、効率的にお届けすべく、工場設備の管理・保守・改善を支援しているほか、新規設備の導入、中期的な投資計画の策定などまで多岐にわたる業務を担当しています。
このうち新規設備の導入をする際は、醸造部のメンバーなどから現設備の課題等をヒアリングしたうえで、導入設備の仕様を取りまとめ、工事の発注、施工管理、稼働までをトータルに担います。さまざまな関係者に協力してもらいつつ、自分が中心となって考えた設備が立ち上がり、そこでできた商品をお客様に飲んでいただけるのは、B to Cメーカーならではの醍醐味だと感じています。

私のとある1日​

9:00
保全職場朝礼
各生産設備の状況を確認し、作業の指示をする。
9:30
新設備導入へ向けた現場確認
現設備のデータをチェックし、職場のメンバーに課題・要望などをヒアリング。
12:00
ランチ
後輩と工場の食堂でランチ。
13:00
イノベーション活動の打ち合わせ
全工場のメンバーとテレビ会議を行い、新技術の導入に向けた取り組み内容を共有する。
15:00
資料作成
現場で得られた情報やメーカーとの打ち合わせ結果を踏まえて新設備導入の資料を作成。
SECTION 02

大型プロジェクトに参画し、合意形成という難題に挑んだ日々。

かつて本社のエンジニアリング部に在籍していた時、全工場のパッケージング設備を監視制御するシステムの更新計画策定に携わりました。缶・瓶・樽の全パッケージングラインに係るシステムの更新で、社内的にも大型の投資計画でした。この時、私たち本社が目指したのは、従来の機能を維持しつつ、低コストでより簡単に維持、運用できるシステムです。結果、採用を検討していたシステムは、これまでとは違うメーカーのものである点、システムの構築の考え方を変更する必要がある点から、安定性・信頼性の検証が第一の課題となりました。
さらにこのプロジェクトは、全工場のパッケージング部門やエンジニアリング部門など、関係者が非常に多く、それぞれに考えがある中で、最適解を導き出すことにも苦心しました。計画の詳細や改善方法を最終的に決めるのは自分ですが、独りよがりになってはいけません。皆の意見を聞き、自身の意見も真摯に伝達しながら丁寧な議論を何度も重ねた末に、大役を無事に果たすことができました。
当時計画したシステムの更新は既に3工場で終了し、今後は残る生産拠点でも更新が行われる予定です。全国どこでも同じ味わいをお届けするために、全工場を一つの工場として捉え、生産設備を標準化しているサッポロビール。監視制御システムの更新は、全工場を俯瞰しながら関係者全員の合意形成を図り、サッポロのモノ造りを進化させられた貴重な経験です。
SECTION 03

エンジニア+ビジネス視点で、新たな価値を創造したい。

私にとっての「いちばん星」とは、社内外の誰からも信頼され、違いを生み出せるエンジニアになることです。そのために、データを用いたデジタルトランスフォーメーションなども視野に入れながら、これからも生産性や効率性を劇的に高める仕事に挑んでいきたいですし、それを通じて環境負荷の低減も図っていきたいと思います。サッポロビールが今後百年、数百年にわたり、お客様においしい商品や新しい楽しさ、豊かさをお届けできる組織として持続的な成長を遂げていくために、必要な技術的支援を行って、モノ造りの改善・進化にたゆむことなく取り組みたいと思います。
私たちメーカーのエンジニアと、エンジニアリング会社の違いは、設備が稼働した後も継続的な管理・改善を行う点にありますが、メーカーの中でもサッポロは、少数精鋭であるがゆえに携わる仕事の幅が広いのが特長です。当社では、生産設備の一部ではなく、工場全体、さらには全国の工場のあらゆる設備を手掛けられます。研究・開発、営業などの領域で必要となるエンジニアリング機能も果たしています。お客様のニーズに応えたオリジナルな商品を小ロットで造るといった新たな動きもある中で、私たちエンジニアが持てる技能を発揮できる場面は一段と広がっており、「誰かの、いちばん星」になれる機会は豊富です。
また、エンジニアとして経験を積み、モノ造りの何たるかを把握した後で、技術以外の部門へ移り、活躍している人財もいます。私も、将来的には他の部門へと越境し、エンジニアとしての知識や経験とビジネスの視点を融合することで、サッポロビールのモノづくりを進化させ、会社の価値向上に貢献したいと展望しています。
SECTION 04

未来の仲間たちへ​

サッポロビールのエンジニアは、業務の幅がとても広いです。そのため、さまざまな分野に積極的に関われる技術的な好奇心、そして任された仕事を突き詰めることができる探求心を持つことが大切です。それぞれのバランスを取りながら、一緒に成長していきましょう。

多賀さんてどんな人?

多賀さんは柔軟な発想と実行力を持つ人です。多賀さんが入社数年目の若手だった頃、工場設備に大きな課題がありました。それに対し柔軟な発想で解決策を生み出し、工場内外の関係者を巻き込んで、見事な設備構成や設計・構築を果たした時のことを覚えています。

千葉工場 エンジニアリング部 R.G

多賀さんは常に冷静沈着な一方、どんな仕事にも好奇心旺盛。日々の設備的課題を次々と解決する一方、工場外のメンバーと協力した全工場的な業務や、社内インターン制度への参加など、工場の枠を越えた取り組みにも積極的に参加し、どんなことにも前向きに取り組んでいます。

仙台工場 エンジニアリング部 H.E

一見クールな印象ですが、さまざまなことに興味を持ち、自身の業務外の活動などにも自ら手を挙げて参加しています。意見を求められる際も、会社の通例を述べるのではなく、自身の意見をしっかり伝える印象です。

仙台工場 エンジニアリング部 S.S

一歩引いたところから客観的に意見する頭脳派タイプのように見えますが、実は人情味に厚く、面倒見がとても良い人です。一緒にしたプロジェクトでは、毎度、時間を忘れるほど議論が白熱します。

経営企画部 新規事業準備室 M.H

これまで仕事で一緒になる機会はそれほど無いのですが、同期ということもあり飲み会などの業務外での接点の方が多いです。仕事中の多賀さんは真面目なキレ者ですが、飲み会が始まると陽気なサッポロビール愛飲家に変わり、そのギャップに驚かされました。

千葉工場 エンジニアリング部 S.N