ホットペッパーグルメ外食総研、全国ご当地うどんランキングを発表
リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しているが、今回は「うどん」について20代~60代の男女1,035人にアンケート調査を実施し、全国26種類からうどん好きが選んだ「食べたことがある&食べてみたい」ご当地うどんについてランキングで発表した。
■「食べたことがある」はさぬきうどん、「食べてみたい」は熊谷うどんがそれぞれ首位
ホットペッパーグルメ外食総研がピックアップした全国26種類のうどん※の中から、「食べたことがある」「食べてみたい」うどんを調査した。
「食べたことがある」が最も多かったのは「さぬきうどん(香川)」(74.7%)で、「きしめん(愛知)」(69.7%)や「稲庭うどん(秋田)」(53.3%)といった、全国的に有名なメニューが上位に続いた。以下、「味噌煮込みうどん(愛知)」「ほうとう(山梨)」「伊勢うどん(三重)」「ごぼ天うどん(福岡)」「かすうどん(大阪)」「水沢うどん(群馬)」「あんかけうどん(岩手)」が続いた。
一方で、「食べたことはないが食べてみたい」の上位には、「熊谷うどん(埼玉)」(74.5%)や「倉敷ぶっかけうどん(岡山)」(73.1%)、「宮崎釜揚げうどん(宮崎)」(71.3%)などが挙がり、これから全国的に知名度を高めそうなうどんが目立った。以下、「呉細うどん(広島)」「川幅うどん(埼玉)」「小倉肉うどん(福岡)」「五島うどん(長崎)」「氷見うどん(富山)」「ガマゴリうどん(愛知)」「豊橋カレーうどん」が続いた。
■一緒に食べるなら満足感を重視!1位&2位は「おにぎり」「いなりずし」
うどんを食べるとき、一緒に食べるなら何が良いか(天ぷらなどトッピングするものは除く)では、1位「おにぎり」(44.9%)、2位「いなりずし」(34.7%)、4位「炊き込みご飯・混ぜご飯」(24.2%)、5位「釜めし」(20.6%)と、いわゆるご飯ものが上位にランクイン。うどんの“軽食感”を補完する理由で、手軽に満足感を補えるものが選ばれたのかもしれない。一方、「うどんだけでいい」(17.5%)という回答もあり、うどん単体でも満足する層が一定数存在することが分かった。3位には「だし巻き卵」入り、6位以下は「さつま揚げ」「焼きおにぎり」「厚揚げ」「漬物」「焼き鳥」であった。
■SNS・専門店ブームが後押し!うどんにますます注目!
「ホットペッパーグルメ外食総研」研究員の田中直樹氏は、『今回のうどん好きが選ぶ「食べてみたい」ランキングでは、「熊谷うどん」「倉敷ぶっかけうどん」などが上位でした。「食べたことがある」ランキングでは全国的に有名なメニューが目立ったのに対して、より地域色の豊かなうどんがランクインしたと言えます。これらは、ご当地うどんがSNSやTVで紹介されたり、専門店が地元外のエリアに出店して注目を集めたりしたことが影響していそうです。ご当地うどんに代表されるようにうどんは種類も豊富で、また調理の手軽さやアレンジの幅広さから「タイパ」や「コスパ」の観点でも関心を集めています。時代のニーズに合った食品として、今後も成長が期待されるのではないでしょうか。』と解説した。
※提示したメニュー:稲庭うどん(秋田)・あんかけうどん(岩手)・水沢うどん・ひもかわうどん・おっきりこみうどん(群馬)・武蔵野うどん・熊谷うどん・川幅うどん(埼玉)・吉田うどん・ほうとう(山梨)・氷見うどん(富山)・きしめん・味噌煮込みうどん・豊橋カレーうどん・ガマゴリうどん(愛知)・伊勢うどん(三重)・かすうどん(大阪)・ぼっかけうどん(兵庫)・梅うどん(和歌山)・倉敷ぶっかけうどん(岡山)・呉細うどん(広島)・さぬきうどん(香川)・小倉肉うどん・ごぼ天うどん(福岡)・五島うどん(長崎)・宮崎釜揚げうどん
【アンケート調査概要】
調査期間:3月26日~3月27日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20代~60代男女(マクロミル登録モニター)
有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
過去の記事はこちら