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外食トピックス

紀文食品、「紀文・主要7地域 家庭の鍋料理調査2025」-鍋料理編-

紀文食品は、1994年から毎年発信を続けている「鍋料理」や「おでん」のアンケート結果やトピックスをまとめた「紀文・鍋白書」の2025年版を発表した。「紀文・鍋白書2025~前編~」では「紀文・主要7地域 家庭の鍋料理調査2025」を掲載。今回は、「おでん編」に引き続き「鍋料理編」を掲載する。
■昨年の秋冬に家庭で食べた鍋料理トップ3は「おでん」「キムチ鍋」「すき焼き」
 昨年の秋冬(主に令和6年9月から令和7年2月の間)に家庭で食べた鍋料理について聞いたところ、全体では、過半数が食べたと回答した「おでん」(56.8%)がトップで、最もよく食べられた鍋として27年連続で1位を獲得した。以下、「キムチ鍋」(44.9%)、「すき焼き」(43.6%)、「しゃぶしゃぶ」(40.9%)、「寄せ鍋」(40.4%)、「水炊き」(27.1%)、「もつ鍋」(22.0%)、「ちゃんこ鍋」(20.5%)、「豆乳鍋」(20.4%)、「鶏だんご鍋」(17.6%)がトップ10であった。
 エリア別でみても、すべてのエリアで「おでん」がトップとなった。各エリアの2~5位は、北海道が「キムチ鍋」「しゃぶしゃぶ」「すき焼き」「寄せ鍋」、宮城県が「キムチ鍋」「すき焼き」「寄せ鍋」「しゃぶしゃぶ」、東京都が「キムチ鍋」「しゃぶしゃぶ」「すき焼き」「寄せ鍋」、愛知県が「すき焼き」「キムチ鍋」「寄せ鍋」「しゃぶしゃぶ」、大阪府が「寄せ鍋」「キムチ鍋」「しゃぶしゃぶ」「すき焼き」、広島県が「すき焼き」「キムチ鍋」「しゃぶしゃぶ」「寄せ鍋」、福岡県が「すき焼き」「キムチ鍋」「寄せ鍋」「しゃぶしゃぶ」だった。順位の違いはあるが、各エリアともトップ5の顔触れは同じであった。
 年代別のトップ3は、20代が「キムチ鍋」「おでん」「しゃぶしゃぶ」、30代が「おでん」「キムチ鍋」「すき焼き」、40代が「おでん」「寄せ鍋」「すき焼き」、50代以上が「おでん」「すき焼き」「寄せ鍋」と、20代以外は「おでん」がトップを占めた。40代、50代以上ともに5位だった「キムチ鍋」は、傾向として若手層を中心に支持されているようだ。
■好きな鍋料理トップ3は「しゃぶしゃぶ」「すき焼き」「おでん」
 好きな鍋料理について聞いたところ、全体では、1位が「しゃぶしゃぶ」(59.6%)で、以下、「すき焼き」(58.9%)、「おでん」(58.5%)、「キムチ鍋」(57.1%)、「寄せ鍋」(40.9%)、「もつ鍋」(36.5%)、「水炊き」(33.2%)、「鶏だんご鍋」(29.8%)、「豆乳鍋」(28.5%)、「ちゃんこ鍋」(26.6%)がトップ10であった。
 年代別のトップ3は、20代が「キムチ鍋」「おでん」「しゃぶしゃぶ」、30代が「しゃぶしゃぶ」「キムチ鍋」「すき焼き」、40代が「しゃぶしゃぶ」「キムチ鍋」「おでん」、50代以上が「すき焼き」「おでん」「しゃぶしゃぶ」であった。特に20代では、昨年の調査結果(キムチ鍋65.1%・しゃぶしゃぶ59.4%・すき焼き58.6%・おでん52.0%・もつ鍋39.4%)と比較するとどの鍋料理(キムチ鍋60.0%・おでん52.6%・しゃぶしゃぶ52.6%・すき焼き50.9%・もつ鍋38.0%)も割合が下がっていたことに対して、おでんは数値を維持している結果となった。若者からの支持も変わらず厚く、時代の移り変わりにも影響されず定着している様子がうかがえる。
■鍋は「家族と食べる」食べ物忙しい令和の食卓貴重な家族団らんの時間を彩る鍋料理
 昨年の秋冬(主に令和6年9月から令和7年2月の間)に、「おでん以外の鍋料理」と「おでん」、それぞれ誰と一緒に食べたかについて聞いたところ、「おでん以外の鍋料理」は95.3%、「おでん」は98.1%の人が「家族と一緒に食べた」と回答した。共働き世帯が増え、家族そろった食事が貴重な時間へと変わっていく中でも、おでんを含め、鍋料理は家族そろったときに食べるメニューとして親しまれているのかもしれない。

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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