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外食トピックス

紀文食品、「紀文・主要7地域 家庭の鍋料理調査2025」-おでん編-

紀文食品は、1994年から毎年発信を続けている「鍋料理」や「おでん」のアンケート結果やトピックスをまとめた「紀文・鍋白書」の2025年版を発表した。「紀文・鍋白書2025~前編~」では「紀文・主要7地域 家庭の鍋料理調査2025」を掲載。外食ドットビズでは、「おでん」に関する調査と「鍋料理」に関する調査に分けて掲載する。
■好きなおでん種、全体では「大根」「玉子」「こんにゃく」がトップ3
 好きなおでん種トップ10は、「大根」(65.2%)、「玉子」(56.6%)、「こんにゃく」(46.1%)、「餅入り巾着」(44.6%)、「はんぺん」(40.2%)、「ちくわ」(35.9%)、「白滝」(34.3%)、「厚揚げ」(32.4%)、「牛すじ」(31.1%)、「さつま揚(てんぷら・つけ揚)」(29.5%)だった。
 年代別でも「大根」「玉子」は全年代でトップ2となった。20代と30代は3位に「餅入り巾着」が続き、スリミ製品である「はんぺん」も「こんにゃく」とともにトップ5にランクイン。40代と50代以上の3位と4位は「こんにゃく」「餅入り巾着」だった。
 エリア別でも、すべてのエリアで「大根」「玉子」がトップ2となった。各エリアの3~5位は、北海道が「こんにゃく」「はんぺん」「白滝」、宮城県が「はんぺん」「餅入り巾着」「白滝」、東京都が「はんぺん」「餅入り巾着」「こんにゃく」、愛知県が「こんにゃく」「はんぺん」「餅入り巾着」、大阪府が「こんにゃく」「餅入り巾着」「厚揚げ」、広島県が「こんにゃく」「厚揚げ」「餅入り巾着」、福岡県が「こんにゃく」「牛すじ」「餅入り巾着」だった。東日本では「はんぺん」が3~4位、西日本では「牛すじ」4~7位にランクインするなど、地域での傾向もみられた。
■おでんを煮込む時間は大阪と東京では1.7倍の違い!西日本エリアが長い傾向に
 おでんの煮込み時間は、全体平均では62.03分であった。エリア別にみてみると、大阪府79.66分、広島県76.01分、福岡県75.23分、宮城県56.18分、北海道52.90分、愛知県49.46分、東京都46.13分と、西日本エリアの方がおでんを煮込む時間が長い傾向にあった。
 前問の好きなおでん種エリア別ランキングでは、西日本で「牛すじ」の人気が高いことがうかがえた。好きなおでん種で上位に入るということはおでんを食べる際に具材の1つとして選択する人が多いことが推測される。「牛すじ」は、味をしみ込ませるのに時間がかかるため、具材に含まれると煮込む時間が自然と長くなることが考えられる。地域による食の志向の違いがおでんの煮込み時間にも投影されていることが見て取れる。
■次世代の大根と玉子になるか!?入れてみたいおでん種は「たこ・たこ串」「ロールキャベツ」
 今まで入れたことがなく新しく入れてみたい種ものを聞いたところ、上位には「たこ・たこ串」「ロールキャベツ」「餃子巻(餃子をさつま揚えつつんだもの)」「トマト」「シュウマイ巻」が入った。今後、これらが“好きなおでん種”上位にランクインする種ものになっていくのか、次世代の「大根」「玉子」になるべく奮闘する“入れてみたい”おでん種を見守っていきたい。

【紀文・主要7地域 家庭の鍋料理調査2025】
調査対象:20代~50代以上の既婚女性1,400人
(北海道・宮城県・東京都・愛知県・大阪府・広島県・福岡県各100人/20・30・40・50代以上各50人)
調査日程:8月18日~8月20日
調査方法:インターネットによる自宅回答
調査機関:マクロミルおよび紀文食品

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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