ぐるなびリサーチ部調査レポートVol.94は「一人外食」に関する調査_後編
ぐるなびは、「楽天ぐるなび」ユーザーなどのぐるなび会員を対象に、世の中のトレンドに合わせて食に関する様々な調査を実施し、「ぐるなびリサーチ部」として定期的に情報を発信しているが、今回は、「一人外食」について調査した結果をレポートした。外食ドットビズでは、前編に引き続き後編を掲載する。
■外食の業態については、「立ち食いそば・うどん」「牛丼」「ラーメン」は7割以上が「1人でも平気」
選択肢を提示して、ディナータイムに1人で行くことができるか聞いたところ、「1人でも平気」と回答したのは、「立ち食いそば・うどん」(73.8%)、「牛丼店」(72.5%)、「ラーメン」(70.3%)が7割以上、「回転すし」(60.1%)が6割、「スイーツ」(47.1%)が5割弱で続いた。「バー」(1人でも平気36.4%:1人では無理36.8%)、「焼肉」(同35.8%:31.8%)、「回らないすし店」(同35.1%:36.8%)、「居酒屋」(同31.0%:36.3%)は「1人でも平気」「1人では無理」がともに3割強と拮抗していたが、「フランス料理」(同18.0%:53.7%)は「1人では無理」との回答が圧倒的に多かった。
「立ち食いそば・うどん」「牛丼店」「ラーメン」「スイーツ」を男女別にみてみると、「1人でも平気」と回答したのは「立ち食いそば・うどん」(男性84.4%:女性63.4%)、「牛丼店」(同84.7%:61.0%)、「ラーメン」(同82.2%:59.2%)と、いずれも男女で20pt以上の差があった。一方、「スイーツ」(同38.3%:55.3%)は、唯一女性が男性を上回った。
■一人外食の良い点は「自分のペースで食事ができる」「自分の好きな店に行ける」など
1人の外食で良いと思うことを聞いたところ、「自分のペースで食事ができる」(70.0%)、「自分の好きな店に行ける」(64.1%)、「自分の好きなメニューを注文できる」(54.7%)がトップ3。1人で外食をするときに困ることに関しては、「色々な料理を少しずつ食べることができない」(32.9%)、「相席にされる」(23.2%)、「テーブル席でなくカウンター席に案内される」(21.4%)がトップ3だった。
■外食「ソロ活」定着!ランチ6割、ディナー4割が月に一度以上
同社リサーチグループ長の本間久美子氏は、『コロナ前からじわじわと言われはじめて、コロナ禍で加速した「ソロ活」。お出掛けに関しては、「映画館」は7割、「国内旅行」は5割が「1人でも平気」と回答する一方で、「海外旅行」や「テーマパーク」は約半数が「1人では無理」と回答。お出掛け場所によって、「ソロ活」の定着度合いは大きく異なるようです。では、外食における「ソロ活」はどうでしょう。月に1回以上1人でランチをする方は6割弱、ディナーは4割と、外食においても「ソロ活」が行われていることがわかりました。次に、外食での「ソロ活」に抵抗があるか尋ねると、ランチでは2割にとどまるものの、ディナーでは4割弱が抵抗を感じることもわかりました。また、一人外食の人を「淋しそう」と思うか尋ねると「思わない」人が8割強。ディナーではやや抵抗があるものの、外食における「ソロ活」は実態としても心理的にも定着していると言えそうです。1人でディナーに行くことができる業態を尋ねると、「立ち食いそば、うどん」、「牛丼」、「ラーメン」で「1人でも平気」との回答が7割超と、人とシェアすることが少なく、気軽に食事ができる業態が並びました。1人外食の「良い」点は、「自分のペースで食事ができる」ことですが、困る点として3割が「色々な料理を少しずつ食べることができない」と回答。「ソロ活」ニーズに合わせた、多様なポーション設定や1人向けセットメニューの提供などが増えれば、今後、外食の「ソロ活」はより幅広い業態に拡大するかもしれません。』と解説した。
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
過去の記事はこちら
