ホットペッパーグルメ外食総研、2024年度三大都市圏の中食市場動向
リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、首都圏・東海圏・関西圏の3圏域の男女約7,500人を対象に毎月実施している「外食市場調査」について、2024年度(2024年4月~2025年3月)の外食および中食動向の年間結果を取りまとめた。今回は、中食市場の動向をお知らせする。
3圏域計における2024年度の年間の延べ中食購入回数は15億2396万回(前年度比-1.2%)、中食市場規模は1兆4209億円(同+0.9%)と推計された。コロナ禍から5年目の外食・中食市場規模は、外食市場規模がコロナ禍前の87.5%まで戻り、中食市場規模は前年度と同程度でコロナ禍前の116.6%となった。1ヶ月あたりの中食実施率は前年度比微減(23年度65.3%→24年度64.6%)、実施者の購入頻度はほぼ横ばい(同4.97回/月→4.99回/月)の一方、中食単価は同+2.1%と増加した(同913円/月→932円)。
中食市場規模を圏域別にみると、首都圏8942億円(前年比100.9%)、関西圏3539億円(同100.2%)、東海圏1729億円(同102.1%)と、東海圏において中食市場規模の増加幅が最も大きかった。
性年代別の中食市場は、前年度に引き続き「男性/50歳代」が延べ中食購入回数シェア(14.1%)、市場規模シェア(13.5%)ともに最も高くなった。前年度に比べ、20歳代男女と50歳代男女で延べ中食購入回数が増加(20代男性+4.4%/20代女性+4.3%/50代男性+1.3%/50代女性+3.2%)した。「男性/20歳代」は実施率の増加(+2.0pt)、「女性/20歳代」は頻度の増加(+0.13回/月)が他の性年代に比べ最も高い。中食市場規模は、コロナ禍前の18年度と比べると、50歳代男女でいずれも伸びが大きく(50代男性+40.2%/50代女性+39.3%)、コロナ禍前よりそれぞれ40%程度増加した。
・「中食」は、夕方以降の食事について、外で買ってきたものを食べた、出前や宅配を利用して食べた場合を対象
・食事の一部(おかずのみ等)を買ってきて食べた場合も含まれる。
・夕方以降、複数回中食した場合、1日あたり2回まで(購入金額の上位2位まで)の中食を含んでいる
・消費地の範囲は、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で行った中食(ただし購入した場所)を対象としており、圏域外(圏域外の都道府県や海外)で行った中食は含んでいない。ただし、圏域内への旅行・出張は含まれる。
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
過去の記事はこちら
