ホットペッパーグルメ外食総研、東名阪三大都市圏の8月度外食市場動向

リクルートの外食市場に関する調査･研究機関｢ホットペッパーグルメ外食総研｣は、東名阪3圏域(首都圏･関西圏･東海圏)の男女7,631人(有効回答数)を対象とした2025年8月度の｢外食市場調査｣の調査結果を公表した。
　3圏域合計の外食市場規模は、前年同月比+173億円の3192億円と5ヶ月連続で前年を上回った。市場規模の19年(コロナ禍前)同月比は91.8％で、前月の86.6％を上回り、2ヶ月連続での回復となった。前年同月比の伸びは、前年に比べ全国的に雨の日が少なかったことも影響したかもしれない。外食実施率と頻度、単価すべての指標で19年比が前月より増加し、市場規模の19年比での回復につながった。
　市場規模の食事主体業態･計は19年比99.4％(前月同93.7％)、飲酒主体業態･計は同74.9％(同68.8％)、軽食主体業態･計は同109.2％(同128.1％)と、前月より6pt以上上昇した飲酒主体業態･計が最も大きく回復した。
　業態別の市場規模は、｢和食料理店｣(前年比増減+29億円)、｢中華料理店｣(同+29億円)、｢居酒屋｣(同+27億円)等主要16業態中14業態で前年を上回り、｢中華料理店｣(延べ回数+78万回/単価+99円)、｢居酒屋｣(同+27万回/+112円)等10業態で延べ外食回数と外食単価の両方が前年を上回った。19年比では｢その他の各国料理店｣(136.5％)、｢ファストフード｣(133.5％)、｢中華料理店｣(119.4％)等、9業態でコロナ禍前を上回る市場規模を記録した。

【3圏域計(首都圏･関西圏･東海圏)】
①外食実施率：70.8％(前年比+1.3pt) ②外食頻度：4.00回/月(同+0.17回) ③外食単価：2,860円(同-14円) ④外食市場規模：3192億円(同+173億円)
【圏域別】
①外食実施率…首都圏：70.1％(前年比+1.0pt)、関西圏：71.4％(同+1.2pt)、東海圏：72.3％(同+2.4pt)
②外食頻度…首都圏：4.23回/月(同+0.25回)、関西圏：3.79回/月(同+0.05回）、東海圏：3.51回/月(同+0.08回)
③外食単価…首都圏：2,921円(同-17円)、関西圏：2,956円(同+89円)、東海圏：2,398円(同-206円)
④外食市場規模…首都圏：1986億円(同+134億円)、関西圏：846億円(同+48億円)、東海圏：360億円(同-10億円)
※1 外食：夕方以降の食事について、お店で食事した場合を対象。消費地の範囲は、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で行った外食を対象としており、圏域外の都道府県や海外で行った外食は含んでいない。但し、圏域内への旅行･出張は含まれる。また、夕方以降、1日2回(軒目)までの外食を含む。なお、飲酒のみ、喫茶のみや、コンビニやスーパー等のイートインスペースで飲食した場合も外食に含める
※2 外食頻度：外食実施者の1ヶ月あたりの平均外食回数
※3 外食市場規模：人口×外食実施率×外食実施者の平均外食頻度×外食単価で算出

記事配信・制作協力／外食ドットビズ