ホットペッパーグルメ外食総研、｢飲食店でのクーポン利用｣の意識調査

リクルートの外食市場に関する調査･研究機関｢ホットペッパーグルメ外食総研｣は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための｢トレンド座談会｣を開催しているが、今回は｢飲食店でのクーポン利用｣について、20代～60代の男女1,035人にアンケート調査を実施した結果をレポートした。
■クーポン利用、一番気になるのは｢気になる人とレストランで自分が支払うとき｣
　あなたは以下のシチュエーション※で外食をする際、自分でクーポンを使うこと、もしくは同行者がクーポンを使うことが恥ずかしい又はかっこ悪いと感じるかという質問で、｢とてもそう思う｣｢そう思う｣を選んだ割合が最も多かったのが『｢気になる人｣と｢レストラン｣で｢自分が払うとき｣』の28.8％だった。その他の上位も｢誰と｣部分は｢気になる人｣｢付き合いの短い恋人｣がTOP5を占め、一方で｢家族｣はいずれのシチュエーションも｢恥ずかしい/かっこ悪い｣と感じる人が少なく、｢一人｣での外食時よりも少ない結果になった。
※｢気になる人×レストラン×自分｣｢気になる人×ファストフード×自分｣｢付き合いの短い恋人×レストラン×自分｣｢付き合いの短い恋人×ファストフード×自分｣｢気になる人×ファストフード×相手｣｢仕事の後輩×外食×自分｣｢気になる人×レストラン×相手｣｢付き合いの短い恋人×レストラン×相手｣｢複数人の友人×ファストフード×自分｣｢付き合いの短い恋人×ファストフード×相手｣｢複数人の友人×レストラン×自分｣｢仕事の先輩×外食×先輩｣｢付き合いの長い恋人×ファストフード×自分｣｢付き合いの長い恋人×レストラン×自分｣｢付き合いの長い恋人×ファストフード×相手｣｢付き合いの長い恋人×レストラン×相手｣｢複数人の友人×ファストフード×友人｣｢一人×レストラン×自分｣｢複数人の友人×レストラン×友人｣｢一人×ファストフード×自分｣｢家族×ファストフード×自分｣｢家族×ファストフード×家族｣｢家族×レストラン×家族｣｢家族×レストラン×自分｣
■クーポン利用が恥ずかしい理由は1位は｢同席者にせこいと思われそうだから｣
　上記の質問で一つでも｢とてもそう思う｣｢そう思う｣を選んだのは全体の45.7％で、一つも選ばなかったのは54.3％だった。また、一つでも選んだ人の理由で一番多かったのは｢同席者にせこいと思われそうだから｣(44.6％)で、2位以下に大差をつけた。2位には｢他の人が使っていないのに自分だけ使うのが恥ずかしいから｣(23.7％)、3位には｢会計に手間取るから｣(22.2％)が続き、同席者や周囲の目を気にする声が多い一方、店員に対して恥ずかしいと思う人は比較的少ないことが分かった。
■気にしているのは自分だけ？飲食店でのクーポン利用は肯定が多数派
　｢ホットペッパーグルメ外食総研｣研究員の田中直樹氏は、『飲食店でのクーポン活用は賢い手段だともいえますが、一方でクーポンを使うのは恥ずかしいという声が聞こえることもしばしば。そこで今回はクーポン利用についての意識調査を実施しました。その結果、クーポンを使うことになんらかの恥ずかしさを感じる人は45.7％でしたが、シチュエーション別に見ると全体ではいずれも30％を超えない結果に。最も多かった｢気になる人とレストランで自分が支払うとき｣であっても3人に2人はクーポンを使っても恥ずかしくないと考えていることが分かりました。また、いずれのシチュエーションにおいても相手が払うときより自分が払うときの方がクーポン使用に関して否定的な人の割合が高いことが分かりました。相手が使ってもかっこ悪いと感じないのに自分が使うと恥ずかしいという人が多いようです。｢クーポンを使いたいけれど恥ずかしい｣と思っている方、意外と相手は肯定的なことも多いのでぜひ賢く使ってみてください。』とコメントした。

【アンケート調査概要】
調査期間：3月26日～3月27日
調査方法：インターネットリサーチ
調査対象：全国20代～60代男女(マクロミルの登録モニター)
有効回答数：1,035件(男性517件、女性518件)

記事配信・制作協力／外食ドットビズ