ホットペッパーグルメ外食総研、24年度三大都市圏外食動向_経年分析編
リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、首都圏・東海圏・関西圏の 3 圏域の男女約 7,500 人を対象に毎月実施している「外食市場調査」について、 2024 年度 (2024 年 4 月~ 2025 年 3 月 ) の外食および中食動向の年間結果を取りまとめた。今回は、経年分析として、 2015 年度と比較した飲酒市場についてみていきたい。
より長い期間での変化を見るため、 2024 年度と 2015 年度の飲酒ありの外食回数を比較した。外食全体では飲酒あり回数が -32.8 % (24 年度 49920 万回: 15 年度 74333 万回 ) に対し、職場飲み会は -40.3 % ( 同 7913 万回: 13261 万回 ) 、学生飲み会は -42.2 % ( 同 1225 万回: 2119 万回 ) と、ともに減少幅が大きかった。人口増減の影響を除いた 1 人あたりに換算すると、学生飲み会の減少幅 -32.6 % ( 同 8.7 回 / 人: 12.8 回 / 人 ) は職場飲み会 -48.7 % ( 同 3.8 回 / 人: 7.3 回 / 人 ) より小さく、職場飲み会の減少が飲酒市場により影響を与えている。
女性全体では飲酒あり回数が -29.9 % ( 同 20589 万回: 29350 万回 ) と飲酒市場全体の減少幅よりも小さいことが特徴。さらに、就業女性の飲酒あり回数は -14.2 % ( 同 15735 万回: 18333 万回 ) 、専業主婦等の飲酒あり回数は -55.9 % ( 同 4854 万回: 11017 万回 ) と、就業女性が飲酒あり市場を支えた。 1 人あたりに換算しても、就業女性の飲酒あり回数 ( 同 12.9 回 / 人: 18.4 回 / 人 ) は専業主婦等 ( 同 6.6 回 / 人: 10.3 回 / 人 ) より減少幅が小さかった。
( 参考 )2015 年と 2024 年度の飲酒ありと飲酒なしの割合
2015 年…全体 ( 飲酒あり 46.7 %:飲酒なし 53.3 % ) 、職場 ( 同 86.3 %: 13.7 % ) 、学生 ( 同 51.4 %: 48.6 % )
2024 年…全体 ( 飲酒あり 40.4 %:飲酒なし 59.6 % ) 、職場 ( 同 85.5 %: 14.5 % ) 、学生 ( 同 47.4 %: 52.6 % )
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