ホットペッパーグルメ外食総研、24年度三大都市圏外食動向_市場規模編
リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、首都圏・東海圏・関西圏の3圏域の男女約7,500人を対象に毎月実施している「外食市場調査」について、2024年度(2024年4月~2025年3月)の外食および中食動向の年間結果を取りまとめた。まずは、外食市場規模についてみていきたいと思う。
3圏域計における2024年度の年間の延べ外食回数は前年度比+1.3%の12億3496万回、外食市場規模は5.0%増の3兆6196億円と推計された。コロナ禍から5年目の外食市場規模は、コロナ禍前の2018年度比で87.5%まで回復した。1ヶ月あたり外食実施率は前年度差+0.9ptの68.7%、実施者の外食頻度は前年度比+0.4%の3.80回、外食単価は同+3.7%の2,931円で、頻度はほぼ横ばい、実施率と単価が増加した。また、月別の外食市場規模を18年度同月比でみると、24年5月(92.8%)と25年1月(94.6%)、2月(93.2%)は90%超えであった。
圏域別の外食市場規模は、首都圏2兆2567億円(前年度比104.5%/18年度比88.9%)、関西圏9412億円(同105.5%/85.2%)、東海圏4218億円(同106.1%/86.0%)で、外食市場規模のコロナ禍前への戻り率は88.9%の首都圏が最も大きかった。
性年代別の外食市場は、延べ回数シェアは引き続き「男性/40歳代」(13.3%)が最も高いが、市場規模シェアは「男性/50歳代」(13.6%)が最も高くなった。前年度比(24年度対23年度)で外食市場規模が大きく拡大したのは「男性/20歳代」(109.6%)、「女性/30歳代」(109.4%)、「男性/50歳代」(109.2%)で10%近く拡大。「男性/20歳代」で頻度の増加(+0.12回/月)、「女性/30歳代」「女性/40歳代」で単価の増加(各106.7%/106.4%)がみられた。市場規模の18年度比では「女性/50歳代」(107.2%)と「女性/30歳代」(103.8%)でコロナ禍前水準を超えて回復しており、「男性/20歳代」(99.7%)もほぼ100%の水準に戻ってきている。
※「外食」は、夕方以降の食事について、お店で食事した場合を対象
・飲酒のみ、喫茶のみの場合も含まれる
・夕方以降、複数回外食した場合、1日あたり2回まで(2軒目まで)の外食を含む
※消費地の範囲は、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で行った外食を対象としており、圏域外(圏域外の都道府県や海外)で行った外食は含まないが、圏域内への旅行・出張は含まれる
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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