11月の外食売上高、前年比101.7%と27ヶ月連続で前年を上回る
日本フードサービス協会(JF)は、会員企業(有効回収事業者数202社・店舗数36,567店)を対象とした2018年11月度の外食産業動向を発表。なお、本調査は、新規店も含めた全店データを業界全体および業態別に集計し、前年同月比を算出したもの。
11月は、土曜日が1日少ない曜日まわりであったが、暖かい日が多かったことや、週末の天候に恵まれたことなどから客足堅調、売上は101.1%と27ヶ月連続して前年を上回った。また、金曜日が多い曜日まわりは飲酒業態にはプラスとなり、「パブ・居酒屋」は客数・売上ともに2ヶ月連続して前年を上回った。
全体および業態別概況は以下の通り。( )は、業態合計の対前年同月比
■全体 (売上高101.1%・店舗数100.2%・客数100.7%・客単価100.4%)
■ファーストフード業態(売上高101.6%・店舗数100.2%・客数101.3%・客単価100.3%)
全体売上は101.6%と前年を上回った。業種別売上高は、「洋風」は携帯会社とのコラボキャンペーンの効果で客数増加も、客単価が下がったことなどから前年並みの99.9%に。「和風」は引き続き他業態とコラボした割引キャンペーンなどで客数堅調で104.1%。「麺類」は店舗増とフェア品の好調で客単価が上昇し101.1%。「持ち帰り米飯・回転寿司」はアルコール販売や期間限定メニューの販売が好調で102.9%。「その他」は「アイスクリーム」が前年と同じく実施した携帯会社とのコラボキャンペーンで売れ行き堅調で101.9%となった。
■ファミリーレストラン業態(売上高99.6%・店舗数100.5%・客数98.7%・客単価100.9%)
全体売上は99.6%と前年を下回った。業種別売上高は、「洋風」「和風」ともに、引き続き期間限定メニューなどが支持され客単価の上昇傾向は続いているものの、客数の減少も続いており、それぞれ98.5%、98.7%と前年を下回った。「中華」は引き続きキャンペーンを行ったことや店舗数増で101.1%。「焼き肉」の需要は依然堅調で、土曜日が少ない曜日まわりでも103.6%と24ヶ月連続で前年を上回った。
■パブ/居酒屋業態 (売上高102.8%・店舗数100.7%・客数103.2%・客単価99.7%)
飲酒業態は、曜日まわりと暖冬傾向で比較的堅調に推移した。「パブ・ビアホール」は営業時間の繰上げや毎週プレミアムフライデーを実施するキャンペーンなどで103.1%、「居酒屋」は102.8%とともに前年の売上を上回った。
■ディナーレストラン業態(売上高101.2%・店舗数99.2%・客数100.9%・客単価100.3%)
各社まちまちとなり平日の集客に苦戦したところもあったが、週末の好調、大型の新店効果などにより、売上は101.2%となった。
■喫茶業態 (売上高100.5%・店舗数97.6%・客数100.3%・客単価100.2%)
改装等で営業店舗数が減ったが、暖冬傾向で夜のアルコール販売が回復したところもあり、売上は100.5%となった。
記事配信/外食ドットビズ(2018/12/26)
制作協力/外食ドットビズ