大手ビール4社、関西・中国-九州間における共同モーダルシフト開始
サッポロビール、キリンビール、サントリービール、アサヒビールは、物流部門での環境負荷の低減および長距離トラック輸送の削減によるドライバー不足への対処を目的に、関西・中国 - 九州間の社内輸送において共同でモーダルシフトに取り組むことで合意し、 4 月 9 日から開始する。
関西・中国から九州へ向かうビール 4 社の専用列車には、各社の物流拠点から最寄りの JR 貨物ターミナル駅を経て、 JR 大阪貨物ターミナル駅と JR 岡山貨物ターミナルに集められた商品 ( 主に酒類・飲料 ) を積み込む。九州に到着した商品は、各社の最寄りにある JR 貨物ターミナル駅から、それぞれの物流拠点へ配送される。専用列車は、年間を通じて毎週月曜日に運行する予定。
一方、九州から関西・中国へ向けた輸送は、九州地区にある各社の製造・物流拠点から JR 福岡貨物ターミナル駅に集めた商品を、同区間の空きコンテナの輸送枠を活用して毎日運行する予定。
この取り組みにより、 4 社合計で、大型トラック 2,400 台相当の長距離輸送能力を鉄道コンテナで確保し年間の CO2 排出量が約 1,500 t ( 従来比で約 74 % ) 削減できるという。
大手ビール 4 社は、世界的に関心が高まっている温室効果ガス対策や、長距離トラック輸送のドライバー不足に伴う物流インフラのひっ迫に対して、環境にやさしく持続可能な物流の共同展開を進めてきた。引き続き「競争と協調」の視点から既存の枠組みを超えた協力体制を構築することで、さらなる持続可能な社会への貢献を目指していきたいとしている。
記事配信/外食ドットビズ(2018/04/04)
制作協力/外食ドットビズ