ポスタス、POSデータを基にした2025年8月度の飲食店売上動向を発表
クラウド型モバイルPOSレジ「POS+(ポスタス)」を提供するポスタスは、「POS+」のPOSレジを導入している飲食店のPOSデータを基に集計した2025年8月度の飲食店売上動向について結果をとりまとめ公表した。
【集計1】飲食店 売上月次推移(前年対比)、エリア別売上週次推移(前年対比)
8月の飲食店売上は、前年対比105.4%と前月から3.4pt増加した。地方平均は、同106.9%と前月から5.8pt増加した。各地域の売上伸長率は、8/25週でみると中部地方、近畿地方、中国地方、四国地方、九州・沖縄地方が前年対比120%を超えた。これは、昨年8月に宮崎県で震度6弱を観測した日向灘を震源とする地震の発生を受けて「南海トラフ地震臨時情報」が発表され、これにより旅行予定者がキャンセルするなどし、同地域で前年対比の売上伸長率が下がったため、今回大幅に増加したとみられる。なお、売上伸長率が最も高かったのは四国地方で同112.2%だった。
業種別時間帯別売上動向を見ると、ディナータイムの売上割合が一番高いのは「居酒屋」、次に「専門料理」となり、その差は13.3ptとなった。一方、ランチタイムの売上割合が一番高いのは、「軽食」、次に「食事系」となり、その差は0.1ptとなった。
【集計2】飲食店 エリア別・業態別・ジャンル別 決済方法
キャッシュレス決済比率は、全国で53.0%と、前月から0.4pt減少した。キャッシュレス決済比率が最も高い関東地方は61.1%で、こちらも前月から0.4pt減少した。
業態別のキャッシュレス比率は、「持ち帰り」以外の業態で40%を超える。一方で、コード決済比率が一番高いのは「持ち帰り」で、その割合は15.4%であった。
【集計3】飲食店 ジャンル別 キャッシュレス決済方法比率、キャッシュレス決済比率
ジャンル別にみると、28ジャンル中20ジャンルでキャッシュレス比率が50%を超える。また、コード決済比率が高い「サラダ店」では、その比率が21.7%を占める。
キャッシュレス決済に占める各決済手段の比率をジャンル別に見ると、クレジットカードの比率が高いのは「寿司」と「鉄板料理」で、いずれも90%を超える。コード決済の比率が高いのは「ラーメン」と「持ち帰り販売」で、いずれも40%を超える。
7月度と8月度の業態別キャッシュレス決済比率を比較すると、「軽食」の業態で増加した。業態の中で最もキャッシュレス決済比率の高い「専門料理」は、59.9%と前月から0.5pt減少した。
キャッシュレス決済手段別で見ると、7月度から8月度にかけて、「食事系」以外の業態でコード決済の比率が増加した。
決済方法ランキングは、「現金」が47.2%で引き続き第1位となり、以下、「クレジットカード」(40.6%)、「コード決済」(8.9%)、「電子マネー」(2.8%)、「ポイント」(0.6%)であった。
キャッシュレス決済方法ランキングは、最も多いのが「クレジットカード」で76.8%、次いで多いのが「コード決済」で16.8%となった。
キャッシュレス決済利用業態ランキングは、最も多いのが「専門料理」で前月から0.3pt減少し50.1%、次いで多いのが「居酒屋」で29.4%となった。
【集計1】
集計内容:飲食店 売上月次推移(前年対比)、エリア別売上週次推移(前年対比)
集計対象:「POS+」のPOSレジを導入している飲食店
集計期間:2021年…同年4月1日~12月31日/2022年・2023年・2024年…各同年1月1日~12月31日/2025年…同年1月1日~8月31日
集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計
【集計2】
集計内容:飲食店 エリア別・業態別・ジャンル別 決済方法
集計対象:POS+のPOSレジを導入している飲食店の中で、以下の5業種・25ジャンルに分類される店舗
食事系:カレー、そば・うどん、ラーメン、食堂・定食、レストラン
軽食:カフェ・喫茶、ハンバーガー
専門料理:焼肉、韓国料理、寿司、お好み焼き、鉄板料理、ステーキ・ハンバーグ、フランス料理、中華料理、海鮮料理、アジア・エスニック、イタリア料理、日本食、しゃぶしゃぶ、その他西洋料理、沖縄料理
居酒屋:和風居酒屋、洋風居酒屋
その他:バー
集計期間/集計手法/データ提供数…集計1と同様
【集計3】
集計内容:飲食店 ジャンル別 キャッシュレス決済方法比率、キャッシュレス決済比率(内訳)
集計対象/集計期間/集計手法/データ提供数…集計2と同様
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