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外食トピックス

ビール・発泡酒・新ジャンル商品の飲用動向と税金に関する調査-変化編-

ビール酒造組合ならびに発泡酒の税制を考える会では、2002年より毎年実施している「ビール・発泡酒・新ジャンル商品の飲用動向と税金に関する調査」の結果を今年も発表した。今回は、酒類の値上げにによる飲酒行動の変化についてお知らせする。
■昨今の食料品の値上げに伴い、節約意識が“高まった”が多数
 昨今の食料品の値上げに伴い、節約意識に変化があるのかをみると、「節約意識がとても高まった」(23.8%)が2割台、「節約意識がやや高まった」(35.3%)が3割台となっており、合わせて「高まった・計」(59.0%)という人がほぼ6割を占めている。一方、「節約意識はあまり変わらない」(9.5%)、「節約意識はまったく変わらない」(4.9%)を合わせた「変わらない・計」(14.4%)という回答は1割台と少数だった。
 性別にみると、「高まった・計」の割合は、「男性」(56.3%)よりも「女性」(61.7%)の方がやや高めだが、全般的な傾向はあまり変わらない。年代別にみると、あまり大きな差はないが、「高まった・計」の割合は「40代」(66.0%)で最も高く、「20代」(52.8%)で最も低くなっている。
■酒類の値上げによって、飲酒行動に変化はあったか?「1ヶ月の飲酒頻度」
 酒類の値上げによって、飲酒行動に変化はあったかどうか、「1ヶ月の飲酒頻度」など3項目に分けて聞いた結果をみると、まず「1ヶ月の飲酒頻度」については、「変わらない」(83.5%)が8割強と多数を占めている。「増えた」(3.7%)と「減った」(12.8%)とでは、「減った」の人が多くなっている。
 性別では男女とも、「変わらない」(男性84.1%/女性82.9%)が8割台を占めており、大きな差はみられない。年代別にみると、やはりどの年代でも「変わらない」が多数を占めているが、若い人ほどその割合は低く、「20代」(74.2%)では7割台にとどまっている。また、若い人ほど「増えた」の割合が高い傾向がみられる。
■酒類の値上げによって、飲酒行動に変化はあったか?「1回あたりの飲酒量」
 次いで、「1回あたりの飲酒量」についてみると、やはり「変わらない」(82.3%)が8割を超えている。「増えた」(3.6%)と「減った」(14.1%)とでは「減った」の方が多くなっている。
 性別では、ほとんど差はない。年代別にみると、やはりどの年代でも「変わらない」が多数を占めているが、若い人ほどその割合は低く、「20代」(75.5%)では唯一7割台となっている。また、若い人ほど「増えた」の割合が高くなっている。
■酒類の値上げによって、飲酒行動に変化はあったか?「1ヶ月トータルでの飲酒量」
 「1ヶ月トータルでの飲酒量」についてみると、やはり「変わらない」(80.0%)が8割に達している。「増えた」(3.3%)と「減った」(16.7%)とでは「減った」の方が多くなっている。
 性別では、ほとんど差はない。年代別にみると、やはりいずれも「変わらない」が多数を占めているが、若い人ほどその割合は低く、最も低い「20代」(73.0%)では7割程度となっている。また、若い人ほど「増えた」の割合が高くなっている。
■酒類の値上げによって、飲む酒類の変化は?「安いお酒に変えた」は4人に1人弱にとどまる
 酒類の値上げによって、「これまでより安いお酒にすべて変えた」(5.7%)人はわずかで、「これまでより安いお酒に一部変えた」(19.1%)を合わせても、「安いお酒に変えた・計」(24.8%)人は4人に1人弱にとどまり、「飲む酒類に変化はない」(75.3%)が4人に3人強の割合を占めている。
 性別にみると、いずれも「飲む酒類に変化はない」(男性73.6%/女性76.8%)は75%前後で、大きな差はない。年代別にみると、「飲む酒類に変化はない」の割合は年代が上がるほど高く、「20代」(67.9%)では6割台なのに対し 、「70歳以上」(83.7%)では8割を超えている。

【調査概要】
調査対象:普段からお酒を飲んでいる20歳以上の男女
調査方法:対象者に電子メールで告知、WEB上のアンケートページから回答回収
調査期間:5月1日~2日
有効回収サンプル:1,200名(男性592名/女性608名)

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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