ビール・発泡酒・新ジャンル商品の飲用動向と税金に関する調査-概要編-
ビール酒造組合ならびに発泡酒の税制を考える会では、2002年より毎年実施している「ビール・発泡酒・新ジャンル商品の飲用動向と税金に関する調査」の結果を今年も発表した。まずは、概要ならびに家庭編をお知らせする。
■“飲む”割合は約半数で、お酒を飲む頻度は平均週に「1.8回」
スクリーニング調査による5,000名について、お酒を飲む頻度を聞いた結果をみると、3割強(32.5%)が「飲まない(飲めない)」、2割弱(17.1%)が「ほとんど飲まない」としており、合わせて約半数(49.6%)が“飲まない”人で、“飲む”(50.4%)という人と二分された結果となった。“飲む”という人の内訳は、「毎日」(14.3%)、「週1~2回程」(13.0%)、「月1~3回程度」(10.0%)の順で、平均は週に「1.8回」となっている。
性別にみると、「毎日」の割合は「男性」(20.3%)の方が「女性」(9.1%)よりも10ポイント以上高く、平均も「男性」(2.4回)の方が「女性」(1.3回)よりも週に1回以上多くなっている。年代別にみると、「毎日」の割合は、「60代」(21.9%)をピークとして年代が上がるほど高く、平均も、最も高い「60代」(2.5回)では「20代」(1.1回)よりも週に1回以上多くなっている。
■家庭で飲むお酒の種類トップ3、「ビール」「チューハイ・サワー」「発泡酒・新ジャンル」
次に、普段からお酒を飲んでいる人(n=1,200)に、家庭でよく飲むお酒の種類を聞いたところ、「ビール」(59.5%)がやや抜きん出て多く、以下「チューハイ・サワー」(48.2%)、「発泡酒・新ジャンル」(37.4%)、「ワイン」(29.5%)、「焼酎」(24.3%)、「日本酒」(22.7%)、「ハイボール」(18.1%)、「ウイスキーやブランデー」(13.9%)、「カクテルや梅酒」(10.9%)の順であった。
性別にみると、「焼酎」(男性31.9%/女性16.9%)、「ウイスキーやブランデー」(同19.8%/8.2%)などは「男性」の方が10ポイント以上高い割合となっているが、「チューハイ・サワー」(同44.6%/51.6%)、「ワイン」(同25.5%/33.4%)などは「女性」の方が高くなっている。年代別にみると、「チューハイ・サワー」「ハイボール」「カクテルや梅酒」などは若い人ほど高い割合だが、「発泡酒・新ジャンル」「ワイン」「焼酎」「日本酒」などは年代が上がるほど高い割合となっている。
■家庭での「ビール」の飲用状況、「飲んでいる」という人は6割弱
家庭での「ビール」の飲用状況をみると、「飲んでいる」(59.5%)という人は6割弱だった。性別にみると、飲用率(「飲んでいる」割合)は「男性」(63.5%)の方が「女性」(55.6%)よりも8ポイントほど高くなっている。年代別にみると、飲用率が最も高いのは「50代」(64.2%)、最も低いのは「20代」(52.2%)となっている。
■家庭で1週間に「ビール」を飲む量は平均「4.2缶」、男性「4.7缶」、女性「3.5缶」
家庭で平均して1週間にどのくらいの量のビールを飲むかをみると、350ml缶に換算して「1~3缶未満」(45.9%)が半数近くを占めて最も多く、以下「7缶以上」(18.8%)、「3~5缶未満」(17.8%)、「5~7缶未満」(13.6%)の順で、平均は「4.2缶」となった。
性別にみると、「女性」よりも「男性」の方が多く「ビール」を飲んでおり、平均は「男性」(4.7缶)が「女性」(3.5缶)を1缶以上上回っている。年代別にみると、「30代」をピークとして若い人ほど「ビール」を飲む量は多く、平均は「20代」~「50代」では「4.5缶」程度だが、「60代」(3.8缶)では4缶を下回り、「70歳以上」(3.1缶)では3缶をやや上回る程度にとどまっている。
【調査概要】
調査対象:普段からお酒を飲んでいる20歳以上の男女
調査方法:対象者に電子メールで告知、WEB上のアンケートページから回答回収
調査期間:5月1日~2日
有効回収サンプル:1,200名(男性592名/女性608名)
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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