マイナビ、2025年6月度全国アルバイト・パート平均時給レポートを発表
マイナビは、アルバイト・パート求人情報サイト「マイナビバイト」に掲載された求人広告データを集計した2025年6月度アルバイト・パート平均時給レポートを発表。6月の全国平均時給は、1,295円(前年同月比+50円/増減率+4.0%)と、34ヶ月連続で前年同月を上回った。
職種(大分類)別では、1,174円(前年同月比+51円/増減率+4.5%)と、6ヶ月連続で増加し、調査開始以来最高額を更新した「飲食・フード」をはじめ、1,182円(同+56円/5.0%)であった「販売・接客・サービス」など、全16職種中12職種が増加、4職種が減少した。全国の求人件数は前年同月比で1.33倍となった。
■全7エリアで前年同月比増、「甲信越・北陸」は前年同月比128円増と増加額トップに
エリア別平均時給をみると、全7エリアで前年同月比が増加した。特に増加したエリアは128円増の1,246円だった「甲信越・北陸」、118円増の1,207円だった「北海道・東北」、94円増の1,185円だった「中国・四国」だった。
なお、各エリアの「飲食・フード」は、「関東」が1,236円(前年同月比+4.0%)、「関西」が1,166円(同+5.3%)、「東海」が1,159円(同+5.6%)、「北海道・東北」が1,091円(同+5.8%)、「甲信越・北陸」が1,121円(同+6.3%)、「中国・四国」が1,091円(同+5.8%)、「九州・沖縄」が1,082円(同+4.3%)であった。
■都道府県TOPIC…令和6年能登半島地震から1年半が経過した「石川県」に注目!
令和6年能登半島地震から1年半が経過した「石川県」の平均時給は1,218円で、甲信越・北陸エリアで最も低かった。一方、求人件数に関しては、前年同月比で1.53倍と、エリア内で最も伸長しており、震災後の復旧・復興が進み、企業の採用活動が活発化していることが考えられる。
■「飲食・フード」は6ヶ月連続で上昇、人材獲得に向け給与を引き上げている!?
同社キャリアリサーチラボ研究員の嘉嶋麻友氏は、『「飲食・フード」は6ヶ月連続で時給が上昇しており、慢性的な人手不足から、人材獲得に向け給与を引き上げていると考えられます。また、前月比の求人件数では「アパレル・ファッション関連」で増加がみられ、サマーセールなど繁忙期に向けた動きがみられました。地域別では、震災から1年半が経過した石川県の求人件数が前年同月比で1.53倍と最も高い伸びを示しており、復旧・復興需要や地域経済の持ち直しが採用活動に影響している様子がうかがえます。被災地では、復旧に向けた設備投資やインフラ整備に加え、地域内での雇用を維持・創出し、他エリアへの人材流出を防ぐための支援が求められます。雇用の場以外にも給与水準など、地域に根ざした安定的かつ魅力ある雇用条件の整備が必要となるのではないでしょうか。』とコメントした。
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
過去の記事はこちら
