DELISH KITCHEN、2025年上半期の「食トレンドランキング」を発表

㈱エブリーが運営するレシピ動画メディア「 DELISH KITCHEN 」は、ユーザーのレシピ検索傾向や公式 SNS のヒット投稿傾向などを徹底分析し、 2025 年上半期の「食トレンドランキング」 TOP5 と下半期の「食トレンド予測」を発表した。
「デリッシュキッチン」において、今年上半期に検索ボリュームが上昇したキーワードや、公式 SNS でのヒット投稿を元に選出した 2025 年上半期「食トレンドランキング」 1 位は旨だれに肉や野菜などを漬けこむ「夢中〇〇」 ( 別名 : 無限漬け ) 。夢中になってしまうほどやみつきになる漬け込みレシピで、検索が急上昇したレシピのうち、夢中レシピが半数を占めた。特に「夢中豚」は、公式 Instagram の投稿でも 240 万回再生の大ヒットを記録。旨だれの染み込んだシズル感が注目を集め、アレンジのしやすさなどが評価された。
2 位には「カット野菜」がランクイン。昨年 11 月頃から一時話題になったキャベツの高騰で、比較的価格が安定しているカット野菜が注目された。またカットされた状態で手に入り、タイパが良い点も「カット野菜」を使ったレシピが人気を集めている理由の一つ。 3 位にも、ほったらかしで調理ができてタイパの良い「せいろ」がランクイン。見た目もおしゃれで、食卓にそのまま出せる手軽さも支持されている。 4 位は、今年のバレンタインシーズンに SNS を中心に流行した「ドバイチョコ」。チョコレートを噛んだ時の「ザクザク」「ポリポリ」といった音が心地よい ASMR 効果をもたらし、世界的ブームとなった。最近ではドバイチョコをアレンジした派生レシピも登場しており、その人気は下半期も続きそう。 5 位には「ちくわおかず」がランクイン。食品価格の高騰が続く中、ちくわを使ったアイデア節約料理が人気を博した。特に肉だねをちくわに詰める「ちくわの餃子風」はデリッシュキッチン公式 Instagram で 400 万回再生越えと人気レシピとなった。
2025 年下半期「食トレンド予測」には、「“ほぼアレ”レシピ」「同時蒸し調理」「韓国パン」を選出。長引く食品値上げの影響もあり、安価な食材で全く異なる食材に変身させる調理法が注目を集めつつある。特に SNS では、節約食材の定番「こんにゃく」で牛タン風に楽しむレシピや、えのきをホタテ風にアレンジするレシピなど、様々な「“ほぼアレ”レシピ」が見られるようになった。「デリッシュキッチン」考案レシピでは、「こんにゃく串」が公式 YouTube で 1100 万回再生超えのヒットを記録。鶏皮串のような見た目と食感が人気を博し、過去最大の再生回数となった。 2025 年下半期は、安価な節約食材を少しリッチな料理に変身。そんなユニークで美味しく楽しめるアイデアレシピに注目が集まりそう。
また、 2025 年上半期の食トレンドにランクインした「せいろ」を使った調理は、 2023 年頃から徐々に注目を集め、今年にかけて一般家庭にも浸透してきた。食材を切って蒸すだけで調理が完了する手軽さや、複数の食材を同時調理でき時短になることが魅力となっている。一方、お手入れのハードルや一人暮らし世帯では置き場所に悩むなど、未だせいろを持ってない人も少なくない。そこで最近では、クッキングシートや耐熱ポリ袋などを使い、フライパンで複数のおかずを同時に蒸す調理法が SNS を中心に話題となっている。「デリッシュキッチン」では蒸し調理の検索ボリュームも増加しており、今年 6 月は前年同月比の 150 %越えとなった。一度に複数のおかずを作れる「同時蒸し調理」は今後も人気を博しそう。そして、マヌルパン ( ガーリッククリームチーズパン ) やクルンジ ( おこげ風クロワッサン ) 、リボンパン ( リボン状のパン ) など、これまでも度々話題となっていた韓国パン。このところ、日本にも韓国式ベーグル専門店やベーカリーカフェが上陸し、次々と店舗をオープンしている。韓国発のパンは、今後も形を変えて注目を浴びそうだ。
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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