日本フードサービス協会、会員企業を対象とした5月度外食産業動向
日本フードサービス協会(JF)は、会員企業(有効回収事業者数220社・店舗数36,213店)を対象とした2025年5月度の外食産業動向を発表した。なお、本調査は、新規店も含めた全店データを業界全体および業態別に集計し、前年同月比を算出したもの。
今年の5月は、大型連休が飛び石連休となったが、むしろ近場での人出が増え連休中の需要は堅調に推移し、連休明け以降の落ち込みも比較的少なかったことから、外食全体の売上は110.8%となった。インバウンド需要が引き続き好調で、大阪周辺の繁華街やターミナル駅立地では、大阪・関西万博の集客がプラスに働いた。人手不足の常態化と原材料価格の高騰が続く中で、外食事業者も値上げせざるを得ない状況にあると、消費者には理解されるようになってきたが、先行き不透明の状況下で実際にはぎりぎりの調整が続いている。
全体および業態別の対前年同月比は以下の通り
■全体【売上高110.8%・店舗数100.7%・客数104.9%・客単価105.6%】
■ファーストフード業態【売上高111.8%・店舗数101.3%・客数105.1%・客単価106.3%】
FFの全体売上は111.8%となった。業種別売上は、「洋風」は人気キャラクターとのコラボ商品やお得なランチメニューなどが好調で115.2%。「和風」は、客数がやや弱かったものの、週替わりの定食メニュー等が好調で109.9%。「麺類」は、気温の上昇とともに冷たいメニューが伸びたほか、うどん業態では無料トッピングの拡充が好評で111.1%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、引き続き値上げの影響で客数が伸び悩んだが、客単価上昇で105.8%。「その他」は、「カレー」がボリューム感のある期間限定メニューが、「アイスクリーム」はまとめ買いがお得なテイクアウトメニューが好評で108.4%となった。
■ファミリーレストラン業態【売上高110.4%・店舗数99.7%・客数105.8%・客単価104.3%】
FRは、大型連休や母の日などのハレ需要が例年通りの賑いとなったほか、引き続き、低価格業態やお得なセットメニューが好調で全体売上は110.4%となった。業種別売上高は、「洋風」は108.5%。「和風」は、食べ放題の店舗が引き続き好調、また一部とんかつ専門店ではインバウンド需要が旺盛で111.4%。「中華」は、各種キャンペーンの好調が続き116.3%となった。「焼き肉」は、若年層向けのフェア開催で平日集客が好調で109.6%となった。
■パブ/居酒屋業態【売上高104.8%・店舗数100.3%・客数102.0%・客単価102.7%】
飲酒業態は、月後半を中心に客足が戻った。勢いのあるインバウンド需要と、大阪・関西万博の集客のお蔭もあり、売上は104.8%と前年を上回った。
■ディナーレストラン業態【売上高108.0%・店舗数101.6%・客数107.9%・客単価100.0%】
DRは、引き続きお得感のある平日ランチメニューの好調や、インバウンド需要の好調、また万博開催中の大阪周辺ではホテル立地の店舗が好影響を受け、売上108.0%となった。
■喫茶業態【売上高109.7%・店舗数100.7%・客数100.6%・客単価109.0%】
喫茶業態は、原材料価格の高騰に起因する価格改定が客足に影響するところもあったが、関西地区のターミナル駅立地では万博需要もあり、売上109.7%となった。
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
過去の記事はこちら
