ホットペッパーグルメ外食総研、2018年｢鍋のトレンド｣を予測

リクルートライフスタイルの調査･研究機関｢ホットペッパーグルメ外食総研｣は、毎月外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための｢トレンド座談会｣を開催しているが、寒い冬を目前にした 10 月は、鍋のトレンドについてレポートした。

｢ホットペッパーグルメ外食総研｣の調査では、高カロリーな料理に抵抗がある人は約半数 (51.0 ％ ) いたが、その内、｢たまには高カロリー料理を思い切り食べたい｣と思っている人が 78.4 ％いることも分かった。ここから、 1 つ目のトレンドとして、｢背徳鍋｣に注目。｢背徳鍋｣とは、健康やダイエットを考えると控えたいけれど、どうしても食べたくなるような高カロリー鍋のこと。例えば、脂やチーズ、多くの炭水化物、フォアグラ、あん肝などの高カロリー具材がその代表例の背徳感を感じながらも、ガッツリと食べたいものを思う存分楽しめる鍋。

また、｢美しい体作りに興味がある｣と回答した女性が 64.4 ％、美しい体作りのために興味があることの 1 位は｢食事｣ (70.5 ％ ) だった。ここから、冬に人気の鍋においても、美しい体作りを意識した鍋が人気になると予想されることから｢美ボディ鍋｣が 2 つ目のトレンドとして挙げられた。｢美ボディ鍋｣は、カロリーが低い鍋ではなく、ほどよく筋肉のついた美しい体づくりをサポートする鍋のこと。ビタミン豊富なたっぷり野菜と、鶏肉や大豆、卵白などの良質なたんぱく質が同時に摂取できる鍋。クロスフィットがブームになり“筋トレ女子”が増えている昨今、“食べて、体作りをして、キレイに”という願いが反映されていると言える。

ホットペッパーグルメ外食総研の上席研究員･有木真理氏は、『この冬の鍋トレンドは二極化。まずは昨今の｢健康美ブーム｣や｢低カロリー･低糖質ブーム｣などに伴い、野菜や良質なたんぱく質を大量に摂取できる｢美ボディ鍋｣。｢美ボディ鍋｣が健康的で美しい体を求める人を中心に人気を集める一方、このブームの反動で高カロリーの｢背徳鍋｣にも注目です。アンケートデータによると｢抵抗を感じながらもたまには高カロリーのものを食べたい｣と思っている人は 78.4 ％。外食時くらいは健康やカロリーを気にせず、美味しいものを目いっぱい食べたいという心理で｢背徳鍋｣にも注目が集まると予測されます。』と述べた。

記事配信／外食ドットビズ(2018/10/09)
制作協力／外食ドットビズ