6月の外食売上高、前年比100.4%と22ヶ月連続で前年を上回る
日本フードサービス協会 (JF) は、会員企業 ( 有効回収事業者数 200 社・店舗数 36,689 店 ) を対象とした 2018 年 6 月度の外食産業動向を発表。なお、本調査は、新規店も含めた全店データを業界全体および業態別に集計し、前年同月比を算出したもの。
今年の 6 月は、土曜日が 1 日多い曜日周りに加え、全国的に平均気温が高く、関東甲信地方が早くも月末に梅雨明けするなど、晴れの日が多かったことも客足にプラスとなった。また、引き続き高付加価値メニューや価格改定による客単価の上昇が売上を下支えしており、全体売上は 103.3 %と、 22 ヶ月連続して前年を上回った。
全体および業態別概況は以下の通り。 ( ) は、業態合計の対前年同月比
■全体 ( 売上高 103.3 %・店舗数 100.6 %・客数 101.4 %・客単価 101.9 % )
■ファーストフード業態 ( 売上高 104.3 %・店舗数 100.6 %・客数 102.0 %・客単価 102.2 % )
全体売上は 104.3 %と前年を上回った。業種別売上高では、「洋風」は追加トッピングを訴求したキャンペーンが好調で、客数・客単価ともに上昇し 105.0 %。「和風」は季節メニューの好調、価格改定等で客単価の上昇が続いており、 104.4 %。「麺類」は店舗増で 101.1 %。「持ち帰り米飯・回転寿司」は価格改定等による単価上昇などで 105.8 %。「その他」は「アイスクリーム」が梅雨明け後の気温上昇により販売好調で 103.9 %となった。
■ファミリーレストラン業態 ( 売上高 102.6 %・店舗数 101.0 %・客数 101.1 %・客単価 101.5 % )
全体売上は 102.6 %と前年を上回った。業種別売上高では、「洋風」はフェア商品や高付加価値メニューなどが客単価を押し上げ 101.8 %。「和風」は主力メニューの改訂などにより客単価が上昇し 100.1 %。「中華」はキャンペーン効果が続き客数増で 105.2 %。週末需要の大きい「焼き肉」は土曜日が増え客数も増大で 107.0 %と 19 ヶ月連続して前年を上回った。
■パブ / 居酒屋業態 ( 売上高 98.4 %・店舗数 97.9 %・客数 98.4 %・客単価 99.9 % )
「パブ・ビアホール」は、サッカー W 杯で大幅に集客した店もあり、売上は 104.2 %。「居酒屋」は、引き続き他業態との競争や店舗減少のため、売上は 96.9 %。
■ディナーレストラン業態 ( 売上高 105.5 %・店舗数 98.3 %・客数 103.9 %・客単価 101.5 % )
引き続き大型商業施設への新規出店や新メニューによる客層拡大で客数が増加、売上は 105.5 %となった。
■喫茶業態 ( 売上高 102.5 %・店舗数 101.9 %・客数 99.4 %・客単価 103.2 % )
初夏のフードメニューやスイーツ、冷たいドリンクなどが好調で客単価が上昇、売上は 102.5 %となった。
記事配信/外食ドットビズ(2018/07/27)
制作協力/外食ドットビズ