米国食肉輸出連合会、アメリカ産ラムの日本市場への輸出再開について
米国食肉輸出連合会 (USMEF) は、米国農務省が、米国産牛の BSE 発生を受け、 2003 年 12 月から日本市場への輸出を停止されていたアメリカ産ラムの輸出再開を決定したと発表した。
これを受け、 USMEF 会頭のデニス・スティファー氏は、『輸出停止以前は、アメリカ産ラムにとって日本は最も重要なマーケットでした。今回の輸出再開によって、高品質なラムを再びこの大きな市場に輸出できる事を、米国のラム生産者ならびにラム業界は大変光栄に思っております。米国内で生産されるラムの 95 %は穀物肥育であり、アメリカ産ラムの高品質な味わいは、輸出停止以前も日本の皆様に広く受け入れられておりました。ジューシーでたんぱく質が豊富なアメリカ産ラムは、日本市場においてもその価値を充分認めていただける商品です。 2016 年にすでに輸出が再開した台湾など日本以外の大きなマーケットでも、アメリカ産ラムは広く受け入れられております。アメリカ産ラムの大幅な輸出増加において、日本は他に例をみない可能性を秘めた市場です。』と述べた。
また、 USMEF の会長兼 CEO のダン・ホルストロム氏は、『アメリカ産ラムの輸出再開において、米国の農務省関係者の尽力に感謝するとともに、今回の発表は、米国が必要としているラムの輸出強化の基盤を築くだろうと期待しています。他の市場で、アメリカ産の食肉製品が広く受け入れられている事と同様に、今回の輸出再開も米国農務省関係者及び食肉業界のたゆまぬ努力の結果です。アメリカ産牛肉、豚肉の成功が物語るように、日本では高品質な穀物肥育の食肉には大きな需要があります。アメリカのラム業界は、日本の外食業界や量販店とともに、この好機を活かしていきたいと願っております。 USMEF は、日本の皆様にアメリカ産ラムの素晴らしさをお伝えして参ります。』と述べた。
同連合会によると、日本のラムの輸入は、年比で 26 %上昇し、昨年に記録的な 168 百万ドルに到達した。 2018 年 5 月までの時点で、輸入量は 28 %アップの 12,265 トン、輸入額はすでに 9500 万ドルと、前年ペースより 43 %も増加している。現時点では、オーストラリアが日本市場のシェアの 60 %を占めトップの輸出国となっており、次いでニュージーランドが 38 %のシェアを占めているという。
記事配信/外食ドットビズ(2018/07/17)
制作協力/外食ドットビズ