TableCheck、ビッグデータ活用・分析専門のデータサイエンスチーム設立
TableCheck は、データ分析に特化した新チーム「データサイエンスチーム」を設立し、チーフデータサイエンティストにジェイソン・ペリー氏が就任したと発表した。
同社が提供する飲食店向けネット予約顧客管理システム「テーブルソリューション」は、 2013 年 10 月のサービス開始以降、現在までに国内外 15 ヶ国 2,200 店舗を越える有名飲食店や星付きレストランに導入してきた。累計予約人数は約 1 億人 (6 月末現在 ) に達し、 1 店舗あたり延べ 45,000 人分を越える予約データを蓄積。現在も世界を舞台に順調に導入店舗を増やし続けており、今後も業界をリードする機能とサポートでさらなる保有予約データの拡充を図っている。
今後は、蓄積したビックデータを活用し、飲食業界の RPA ※普及や、消費者体験の最適化、利用者情報を用いた無断キャンセルの撲滅と社会課題である食品ロスの削減への取り組みなど、幅広い分野でビッグデータ活用や新機能開発を行い、国内外の飲食業界のさらなる発展と革新を実現する。
具体的には、「飲食店業務の RPA 」では、ネット予約や電話自動応答システムの活用で、これまで多くの人手を割いてきた予約受付業務の自動化を目指す。他にも、さまざまな媒体へ割り当てられる広告費用の最適化など、飲食業界のマーケティングオートメーションを目指す。また、「消費者体験の最適化」では、飲食店を探す際、口コミ等の定性的な情報を頼りに検索を行っていたユーザーへ、ビッグデータを活用しユーザー独自の好みや定量的な利用データに基づいた的確な提案を行うことで、消費者体験の最適化を目指す。さらに、「利用者情報を用いた無断キャンセル撲滅と社会課題である食品ロスの削減」では、蓄積した利用者情報や予約時のクレジットカード決済機能を用いて、来店前からリスクヘッジを行い、無断キャンセルの撲滅を目指す。また、「廃棄大国」と呼ばれ社会問題にもなっている日本の食品ロスは、その 5 分の 1( 約 120 万トン ) が飲食産業から排出されていると言われている。その一因である飲食店の無断キャンセル撲滅や、データ活用による需要予測の自動化で、食品ロス問題解決にも貢献する。
※ RPA(Robotic Process Automation) :認知技術 ( ルールエンジン・機械学習・人工知能等 ) を活用した、主にホワイトカラー業務の効率化・自動化の取組み。人間の補完として業務を遂行できることから、仮想知的労働者とも言われている。
記事配信/外食ドットビズ(2018/07/12)
制作協力/外食ドットビズ