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外食トピックス

マイナビ、4月の全国アルバイト・パート平均時給は過去最高額を記録

マイナビは、アルバイト・パート求人情報サイト「マイナビバイト」に掲載された求人広告データを集計した2025年4月度アルバイト・パート平均時給レポートを発表。4月の全国平均時給は、1,296円(前年同月比+66円/増減率+5.4%)と調査開始以来最高額を記録し、前年同月比は32ヶ月連続での増加となった。
■今月も「飲食・フード」と「警備・清掃・ビル管理」は調査開始以来最高額を更新
 職種(大分類)別では、全16職種中8職種が前年比増、1職種が横ばい、7職種が前年比減であった。「飲食・フード」は1,170円(前年同月比+56円/増減率+5.0%)、「警備・清掃・ビル管理」は1,162円(同+54円/4.9%)はともに調査開始以来最高額を今月も更新した。また、「教育」も1,500円(同+124円/9.0%)で過去最高額を更新した。求人件数では前月比1.39倍、前年同月比2.44倍と他職種と比較して増加率が高く、採用意欲の高まりがみられた。
■7エリア中6エリアで前月比・前年同月比ともに増、「中国・四国」「東海」は過去最高額更新
 エリア別平均時給をみると、全7エリアで前月比、前年同月比ともに増加した。「甲信越・北陸」は1,220円(前月比+58円/前年同月比+101円)と前月比で最も増加し、過去最高額を更新した。加えて、「九州・沖縄」が1,191円(同+54円/76円)、「北海道・東北」が1,180円(同+49円/76円)、「中国・四国」が1,187円(同+48円/103円)、「東海」が1,250円(同+36円/73円)と「関東」「関西」を除く5エリアで過去最高額を更新した。
 なお、各エリアの「飲食・フード」は、「関東」が1,233円(前年同月増減率+4.1%)、「関西」が1,166円(同+6.2%)、「東海」が1,152円(同+6.9%)、「北海道・東北」が1,076円(同+5.6%)、「甲信越・北陸」が1,109円(同+7.0%)、「中国・四国」が1,082円(同+6.6%)、「九州・沖縄」が1,074円(同+5.5%)であった。
■都道府県TOPIC…都市開発の一環として複合商業施設が新規オープンした「宮崎県」に注目!
 今月は、都市開発の一環として複合商業施設が新規オープンした「宮崎県」に注目。宮崎県の平均時給は1,061円(前月比+53円、前年同月比+123円)で調査開始以来最高額を更新した。職種別では、「販売・接客・サービス」が1,047円で、過去最高額となった。また、「医療・介護・保育」が1,427円で同じく過去最高額となった。今後さらに中心街の回遊性が高まり、周辺の飲食店やホテルへの集客による企業の採用意欲の向上が期待されており、求人件数や時給の動きに注目が集まる。
■1,300円台も目前に!春闘賃上げ率5%超と高水準を2年連続で維持したことが影響か?
 同社キャリアリサーチラボ研究員の元山春香氏は、『2025年4月のアルバイト平均時給は1,296円と、調査開始以来、最高額となりました。1,300円台も目前に迫っており、この背景には2025年の春闘賃上げ率が5%超となり、高水準を2年連続で維持したことが影響していると考えられます。特に、「教育」は平均時給が1,500円となり過去最高額となりました。求人件数も前月および前年同月から増加しており、企業が採用を活発に行っている様子がうかがえます。4月は新学期の始まりに伴い、学生の生活スタイルが変化する時期でアルバイトを探す学生も増加します。長期休暇に繁忙期を迎える塾講師や家庭教師では、繁忙期に向けて人員を確保するため、積極的にアルバイト募集を行っていることが考えられます。また、高校授業料無償化の影響もあり、予定していた教育費を学習塾や家庭教師に充てる家庭が増えることが考えられるため、今後私立高校に対する無償化の動きが進む中で、時給や求人件数にどのような変化が起きるか注視していきます。』とコメントした。

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