アイデム、イーアイデム会員を対象に仕事探しに関するアンケート調査

総合人材情報サービスのアイデムは、総合求人サイト｢イーアイデム｣の会員で、今年3月1日～3月31日の期間に｢イーアイデム｣を通じて何らかの求人に応募した会員を対象に仕事探しに関するアンケート調査を実施した。
■スキマバイト、スポットワークの経験の有無…30代以下では実際に働いたことがある人が約2割
　｢スキマバイト｣｢スポットワーク｣と呼ばれる働き方の経験があるかきいた。全体では、7割弱が｢アプリ等の登録はしておらず、実際に働いたこともない｣(68.8％)、約2割が｢アプリ等の登録はしているが、実際に働いたことはない｣(20.2％)、約1割が｢アプリ等の登録をしており、実際に働いたことがある｣(10.9％)と回答した。
　年代別にみると、｢30代以下｣では｢アプリ等の登録をしており、実際に働いたことがある｣(19.0％)が約2割と、他の年代より高かった。｢アプリ等の登録はしているが、実際に働いたことはない｣割合が最も多かったのは｢40代｣の34.3％だった。興味はあるものの、この働き方をしてみるところまでは至っていないようだ。
■スキマバイト、スポットワークの印象…｢空いた時間を有効活用できる｣｢即日で給料を受け取れる｣
　｢スキマバイト｣｢スポットワーク｣に対する印象を聞いた(複数回答)。全体では｢空いた時間を有効活用できる｣(47.0％)が最も多く、次いで｢即日で給料を受け取れる｣(28.4％)、｢書類選考や面接がない｣(23.4％)が続いた。
　年代別にみると、｢30代以下｣では｢色々な仕事･職場を体験できる｣(32.2％)が他の年代より高かった。自分に合う仕事の見極めとして活用しているのかもしれない。｢50代｣では、｢即日で給料を受け取れる｣(41.7％)が高かった。給与支払いが迅速な印象を持つ人が多いようだ。
　スポットワークの経験別にみてみると、アプリ登録があり、実際に働いたことがある｢スポットワーク経験者｣では、｢即日で給料を受け取れる｣｢収入が安定しない｣｢仕事内容が易しい｣が他の分類より高かった。実務を経験したことがあるため、仕事の難しさは感じていないようだ。一方で、固定のシフトで働けるわけではないので、収入面では不安な部分もあるようだ。
■パート･アルバイトを希望する理由…｢自分の都合のよい時間や曜日に働きたいから｣が過半数
　パート又はアルバイトを希望する人に、なぜその雇用形態を希望するのかをきいた(複数回答)。最も多かったのは｢自分の都合のよい時間や曜日に働きたいから｣(56.1％)で、次いで｢生活との両立を図りたいから｣(31.0％)、｢すぐに働き始めたかったから｣(25.5％)が続いた。
　性別との関係をみると、｢男性｣の方が｢女性｣よりも｢気楽に働きたいから｣が5.3pt、｢興味のある仕事がパート又はアルバイトでの募集だったから｣が5.2pt高くなった。一方、｢女性｣の方が｢男性｣よりも｢扶養の範囲内で働きたいから｣が17.6pt、｢生活との両立を図りたいから｣が9.2pt、｢自分の都合のよい時間や曜日に働きたいから｣が4.5pt高くなった。限られた範囲の中で働くことのできるスタイルを探していることがわかる。
■正社員を希望する理由…｢将来にわたって安定して働きたいから｣｢社会保険に加入できるから｣
　正社員雇用を希望する人に、なぜ正社員を希望するのかをきいた(複数回答)。最も多かったのは6割強を占めた｢将来にわたって安定して働きたいから｣(62.9％)で、｢社会保険に加入できるから｣(48.3％)が5割弱、｢自身のキャリア(仕事経験や意識･技術等)を維持･向上したいから｣(38.8％)が4割弱で続いた。
　性別との関係をみると、｢男性｣の方が｢女性」よりも｢興味のある仕事が正社員での募集だったから｣が16.7pt、｢他の雇用形態より社会的な信用度が高いと思うから｣が10.2pt高くなった。仕事内容への関心のほか、雇用形態からイメージされる印象も重要と考えているようだ。一方、｢女性｣の方が｢男性｣よりも｢他の雇用形態より収入が得られると思うから｣が13.4pt、｢自身のキャリアを維持･向上したいから｣が10.6pt、｢他の雇用形態より教育制度が充実していると思うから｣が8.8pt高くなった。キャリアについては約半数の正社員希望の女性が選択しており、自身の将来像なども想定していることがうかがえる。

【調査概要】
調査対象：総合求人サイト｢イーアイデム｣の会員
調査方法：インターネット調査
調査期間：3月2日～4月5日
有効回答：751名
※調査結果は四捨五入のために合計が100％にならない場合がある

記事配信・制作協力／外食ドットビズ