ホットペッパーグルメ外食総研、有職者のランチ実態調査_予算編
リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、首都圏・関西圏・東海圏の平日のランチの実態についてのアンケート調査を実施。うち有職者 ( 職業が「公務員」「経営者・役員」「会社員」「自営業」「自由業」の人 ) のランチについて集計を行った。「概要編」に引き続き「予算編」を掲載する。
■ランチ予算、「出前、デリバリー」 1,418 円、「外食」 1,250 円、全体平均は 485 円で過去最高額
平日のランチの形態別の予算を尋ねた。全体平均は 485 円で、 3 年連続して過去最高額を更新した。上昇率は 7.3 %と、最近の消費者物価の前年比 (2025 年 2 月上昇率 3.0 % : 総務省発表、生鮮食品を除く ) を大きく上回っている。最も高かったのは「出前、デリバリーしたもの」で平均 1,418 円 ( 前年 1,368 円 ) 、次いで「外食店内での食事」が同 1,250 円 (1,243 円 ) と、ともに 5 年連続で増額している。他の食べ方に関しても、最も安い「自炊または家族等が作った食事・弁当」の同 432 円 (392 円 ) 等、すべての食べ方で前年より増額している。最も安い「自炊、または家族等が作った食事・弁当」の上昇率は 10 %を超えており、単価の高い「出前、デリバリーしたもの」「外食店内での食事」等に比べ、高い上昇率となっている。性年代別では、「出前、デリバリーしたもの」では 30 代男性と 50 代女性 ( 各 1,584 円 ) 、 30 代女性 (1,580 円 ) の単価が、「外食店内の食事」では 40 代女性 (1,409 円 ) の単価が、他の性年代よりも高かった。
■働き方の変化に伴い、「 1 人ランチ」が増加傾向か
働き方の変化に伴う、 1 年前と比べた平日ランチの変化に関して「あてはまる」「ややあてはまる」ものを聞いたところ、「あてはまる」「ややあてはまる」の合計値が最も割合の高かった回答は、テレワークの普及・常態化による「 1 人でランチを食べることが増えた」で 26.4 %。次いで、コロナ禍前の働き方に戻ったことに伴う「決まった時間にランチを食べるようになった」で 21.3 %。 3 番目に人手不足や時短・効率化要因による「 1 人でランチを食べることが増えた」で 17.9 %となっている。「 1 人ランチ」増加については、働き方の異なる人が仕事先に増えたためとする回答もあり 14.0 %に達した。 3 つの要因で「 1 人ランチ」はどれも前年より増加傾向にあり、世の中では「 1 人ランチ」が増加しているとうかがえる。性年代別に見ると、他の性年代に比べ、多くの食べ方で 20 代男女の「増えた」とする回答割合が高い。コロナ禍後の働き方の変化は、平日ランチの食べ方において、他の性年代よりも若年層への影響が大きいと言えそうだ。
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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