リクルート、各国料理の利用実態・利用意向について調査を実施_実態編
リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食での各国料理の利用実態や今後の利用意向などについての消費者アンケートを実施した。外食ドットビズビズでは、実態編と意向編の2回に分けて掲載する。
■各国料理は男性よりも女性で利用経験率が高い実態が明らかに。利用経験トップは「町中華」
このところますます多様化が進んでいそうな各国料理店について、利用経験を尋ねた。利用経験率の高いトップ5は、「中華料理(町中華)」(81.9%)、「中華料理(高級中華)」(53.6%)、「イタリア料理」(50.0%)、「フランス料理」(43.9%)、「韓国料理」(43.1%)だった。性年代別では、「中華料理(高級中華)」「フランス料理」で40~60代女性と50代や60代の男性、「イタリア料理」「スペイン料理」で40~60代女性、「韓国料理」で20~50代女性の割合が、他の性年代に比べ顕著に高い。性別で見ると、ほとんどのジャンルで男性より女性の利用経験率が高い。
■利用経験者の直近3年の初体験率は、1位「モンゴル料理」など多様化が進んでいる様子
最近伸びている各国料理のジャンルを特定するため、各ジャンルの利用経験者が、直近3年間に初めて経験した割合を集計した。トップ3は、「モンゴル料理」(24.2%)、「中華料理(町中華)」(19.3%)、「イタリア料理」(15.5%)であった。また、4位は同率で「ネパール料理」「スリランカ料理」「フィリピン料理」(各14.7%)が並んだ。「中華料理(町中華)」「イタリア料理」以外は、利用経験率では15位以内に入っておらず、最近利用が進んでいるジャンルであると言えそうだ。他の年代に比べて、20代は男女とも直近3年に初体験した割合が全般的に高いが、若年層は中高年層より外食経験が少ないために利用機会も少なかったことが背景にありそうだ。
■飲酒を伴う利用があったジャンルトップ3は「ドイツ料理」「チャモロ料理」「スペイン料理」
各ジャンルの経験者に、飲酒を伴う利用経験があるかを尋ねた。飲酒を伴った利用経験率のトップ3は、1位は同率で「ドイツ料理」「チャモロ料理」(各64.6%)、3位は僅差で「スペイン料理」(64.4%)であった。40~60代男性では、ほとんどのジャンルで飲酒を伴った利用経験率が平均より5ポイント以上高い傾向にある。各国料理に限らず40~60代男性では、そもそも外食の際に飲酒を伴う利用率が高い傾向があり(同社調査)、それがそのままこの結果につながっている可能性がありそうだ。
【調査概要】
調査内容:首都圏、関西圏、東海圏における外食マーケット基礎調査の中で、日本にある各国料理のお店の利用経験や注文したことのあるメニューの種類、魅力に感じる点・苦手や懸念点などを聴取
調査期間:2024年12月2日~12月11日
調査対象:首都圏・関西圏・東海圏に住む20~69歳の男女(マクロミル登録モニター)
有効回答数:7,453(首都圏3,876・関西圏1,979・東海圏1,598)件
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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