ホットペッパーグルメ外食総研、「インスタ映え」の次は「#地味メシ」
リクルートライフスタイルの調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、毎月外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しているが、 12 月は「地味メシ」についてレポートした。
今年話題になった言葉に贈られる「ユーキャン新語・流行語大賞」に、スマートフォンなどで写真を見栄えよく撮影する「インスタ映え」が年間大賞に選ばれた。しかし昨今、
「インスタ映え」とは真逆の茶色を基調とした地味な料理「#地味メシ」の SNS 投稿数が増えている
2017 年は、 SNS 映え重視の「チーズダッカルビ」や「萌え断」、色鮮やかなカラフルな料理など、「インスタ映え」抜群のフォトジェニックグルメが人気を集めた。
その一方で、最近では地味な見た目の「からあげ」や「生姜焼き」などの料理、いわゆる「#地味メシ」に注目の兆しが見えている。 SNS での投稿数も伸ばしており、
Instagram では地味メシ ( めし / 飯 ) の投稿数は 10,915 件 (12 月 7 日時点 ) となっている。
ホットペッパーグルメ外食総研がアンケート調査を実施ところ、 Instagram に投稿された「地味メシ」の印象について、 52 %の人が「好感がもてる」、
60 %が「親しみやすい」「健康的である」と、ポジティブな印象を持つことが判明。「地味メシ」の人気ランキングを調査したところ、 1 位は「カレーライス」、 2 位は「焼き魚」、
3 位は「からあげ」という結果に。国民的「地味メシ」はカレーライスということが分かった。
ホットペッパーグルメ外食総研 上席研究員の有木真里氏は、『周りがカラフルなグルメ写真をあげる中で「あえて茶色の地味メシをアップする」というあまのじゃく的な心理を持つ人たちが投稿していることが考えられます。
また、最近では地味なのに美味しいという見た目とのギャップを楽しんでいるようです。また、昨今、横丁や昔ながらのレトロな居酒屋が若い女性を中心に人気を博していますが、その影響が SNS にも出ています。
横丁や居酒屋で提供される昔ながらの家庭的なメニューに「#地味メシ」とハッシュタグをつけて投稿しているようです。』と述べている。
記事配信/外食ドットビズ(2017/12/27)
制作協力/外食ドットビズ