5月のスーパー売上高、既存店ベースで2ヶ月ぶりに前年を下回る

日本チェーンストア協会は、会員企業 56 社･ 9434 店舗を対象にした平成 29 年 5 月度チェーンストア販売統計を発表。食料品は相場安の影響で農産品が苦戦した。衣料品も月前半の気温低下も影響し苦戦し、住関品の動きも鈍かったことから、総販売額は、 1 兆 831 億 2466 万円で、前年同月比 ( 店舗調整後 )98.2 ％と 2 ヶ月ぶりに前年を下回った。
　部門別では、食料品が 6994 億 8766 万円 ( 店舗調整後前年同月比 98.6 ％ ) 、衣料品が 953 億 9084 万円 ( 同 97.8 ％ ) 、日用雑貨品などの住関品が 2200 億 4903 万円 ( 同 97.3 ％ ) 、サービスが 26 億 8348 万円 ( 同 88.7 ％ ) 、その他が 655 億 1365 万円 ( 同 97.5 ％ ) と全ての部門で前年を下回った。
　なお、商品別の食料品関連の動きは以下の通り。
　農産品は、じゃがいも、玉ねぎ、アボガド、なす、カット野菜などはまずまずの動きだったが、キャベツ、トマト、レタス、きゅうり、豆類などは苦戦した。果物では、いちご、柑橘類、ぶどう、キウイフルーツなどは好調だったが、りんご、すいか、梅、バナナなどは不調だった。
　畜産品は、牛肉、豚肉、鶏肉ともに好調だった。鶏卵、ハム･ソーセージの動きも良かった。
　水産品は、カツオ、金目だい、たこ、切身、塩鮭、漬魚、魚卵などの動きは良かったものの、刺身盛り合わせ、マグロ、あじやさばなどの近海魚、ぶり、いか、海藻類などの動きは鈍かった。
　惣菜は、温惣菜では揚げ物、焼き物、中華などが好調だった。要冷惣菜は和･洋惣菜ともに好調だった。米飯の動きは良かったが、寿司の動きは鈍かった。
　その他食品は、乳酸発酵飲料、乳製品、酒類、米、冷蔵麺、冷凍食品などは好調だったが、ヨーグルト、飲料、缶詰、ドレッシング、インスタントコーヒーなどは不調だった。

記事配信／外食ドットビズ(2017/06/23)
制作協力／外食ドットビズ