2月の外食売上高、前年比101.9%と30ヶ月連続で前年を上回る
日本フードサービス協会 (JF) は、会員企業 ( 有効回収事業者数 199 社・店舗数 36,467 店 ) を対象とした 2019 年 2 月度の外食産業動向を発表。なお、本調査は、新規店も含めた全店データを業界全体および業態別に集計し、前年同月比を算出したもの。
今年の 2 月は、暖冬傾向で気温が高く、天候が比較的安定していたことも外食需要の下支えとなり、 FF を中心に概ね堅調に推移し、全体の売上は 101.9 %と 30 ヶ月連続して前年を上回った。また、 FF を中心に導入が進んでいる宅配代行サービスや QR 決済も、全体売上への効果はまだ限定的ではあるものの、売上伸長に寄与している。
全体および業態別概況は以下の通り。 ( ) は、業態合計の対前年同月比
■全体 ( 売上高 101.9 %・店舗数 100.3 %・客数 100.3 %・客単価 101.6 % )
■ファーストフード業態 ( 売上高 102.4 %・店舗数 100.4 %・客数 100.3 %・客単価 102.0 % )
全体売上は 102.4 %と前年を上回った。業種別売上高は、「洋風」は期間限定商品やお得なランチセットが好調なほか、宅配代行サービスが伸びたところもあり 104.7 %。「和風」は引き続き定食メニューの好調や割引パスポートの販売効果などで客単価が上昇し 100.3 %。「麺類」は店舗数増と新メニュー強化や CM 効果などにより 101.7 %。「持ち帰り米飯・回転寿司」は店舗減に加え、休日の天候不順もあり 99.2 %。「その他」は暖冬の中で「アイスクリーム」の再来店促進キャンペーンなどが好調で 102.0 %となった。
■ファミリーレストラン業態 ( 売上高 101.1 %・店舗数 100.2 %・客数 100.1 %・客単価 101.0 % )
全体売上は 101.1 %と前年を上回った。業種別売上高は、「洋風」「和風」は各社まちまちで、期間限定品・フェア品が堅調なところがある一方、集客が振るわないところもあり、「洋風」 100.5 %、「和風」 99.6 %となった。「中華」は TV 露出の効果などで 104.1 %。「焼き肉」は店舗増などもあり 101.9 %となった。
■パブ / 居酒屋業態 ( 売上高 102.3 %・店舗数 100.6 %・客数 101.9 %・客単価 100.4 % )
飲酒業態は、週末の需要が堅調に推移し、「パブ・ビアホール」は売上 104.0 %、「居酒屋」は春節のインバウンド需要もあり、売上 101.9 %となった。
■ディナーレストラン業態 ( 売上高 101.9 %・店舗数 98.5 %・客数 101.6 %・客単価 100.2 % )
鍋のお得なキャンペーンなどで集客堅調、売上は 101.9 %となった。
■喫茶業態 ( 売上高 101.2 %・店舗数 100.5 %・客数 99.8 %・客単価 101.5 % )
ドリンクメニューへのプレゼントキャンペーンやフードメニューの強化が奏功したところがあり、売上は 101.2 %となった。
記事配信/外食ドットビズ(2019/03/26)
制作協力/外食ドットビズ