ホットペッパーグルメ外食総研、2月のトレンド座談会第2弾は「〆グルメ」
リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、毎月外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催している。今回は、春の歓送迎会シーズンを控え、気になる「〆グルメ」の最新動向についてレポートした。
同外食総研が全国に住む 20 歳~ 69 歳の男女 (n=1,030) を対象に行った最新調査では、飲んだ後に食べたい「〆グルメ」のトップは「アイスクリーム」だった。 2016 年 12 月に実施した同ランキングで 1 位だった「お茶漬け」は 3 位に、同 2 位だった「ラーメン」は今回も 2 位だったが、前回 4 位の「うどん」 ( 今回 8 位 ) や 5 位の「おにぎり」 ( 同 9 位 ) など炭水化物メニューは順位を落とした。
「アイスクリーム」を支持する理由としては「口がさっぱりするから」が目立った。 4 位の「コーヒー・紅茶」の支持理由にも「さっぱりする」「口直しになる」が挙がっている。〆シーンは変化し、飲んだ後は「アイスクリーム」や「コーヒー・紅茶」、「ケーキ」 (5 位 ) 、「パフェ」 (6 位 ) などカフェメニューでしめる“〆カフェ”派が増えていることが分かった。
また、飲んだ後の「〆グルメ」はどんな場かという質問に対しては、「飲み会から家に帰るまでのクールダウンができる場」 (34.1 % ) がトップ。 2 位「大人数で話せなかったことを親しいメンバーだけで話す場」 (28.3 % ) 、 3 位「緊張から解放されて一人でゆっくりできる場」 (17.9 % ) 、 5 位「飲み会での言動を振り返る ( 反省する ) 場」 (1.3 % ) など、飲み会から帰宅するまでのステップとして、ゆっくり静かに過ごしたい人が多いことが分かった。「飲み会の勢いそのままに盛り上がれる場」 (16.5 % ) を求めている人は、全体の 2 割にも満たない結果となった。
ホットペッパーグルメ外食総研の上席研究員・有木真理氏は、『「〆グルメ」は多様化しています。この背景には〆を楽しめる業態のバラエティーが増えたことがあります。ラーメンやお茶漬けなどは引き続き人気ですが、昨今の糖質制限ブームの影響もあり、「〆に炭水化物を食べなくなった」「鍋の最後の〆を食べなくなった」という人も多く見られます。そんな中、注目は“〆カフェ“。アイスクリームやケーキ、札幌発祥の〆パフェなどが人気です。春の宴会シーズンは、帰宅前に人気のスイーツ店に行列が…そんなシーンも見られるかも?』とコメントした。
記事配信/外食ドットビズ(2019/02/28)
制作協力/外食ドットビズ