ホットペッパーグルメ外食総研、11月の「トレンド座談会」は“肉”
リクルートライフスタイルの調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、毎月外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しているが、 11 月は 11 月 29 日の“いい肉の日”を控え、肉についてレポートした。
まず、全国 1,032 人の男女に肉料理派か魚料理派かを尋ねたところ、全体的に肉料理派が大多数の中、特に 20 代女性では実に 89.9 %の人が“肉料理派”と回答。 20 代女性が肉料理に求めることの 1 位は「ボリューム」 (59.8 % ) 、 2 位は「スタミナ」 (52.0 % ) と、肉に“ガッツリ感”を求める肉食女子の実態が明らかになった。
また、毎月実施している「外食市場調査」では、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店の市場規模」が年々伸びている。特に 2017 年は肉系業態の伸びが非常に大きかったと言える。昨年から今年にかけての低糖質ブームで、「肉なら食べて OK 」という風潮が広がったことや、一人焼肉専門店や食べ放題焼肉店、熟成肉専門店など多様なスタイルの店が登場したことが、肉系外食市場の盛り上がりにつながったと考えられる。
なお、好きな肉料理トップ 5 は、 20 代・ 30 代・ 40 代が揃って、 1 位「焼肉」 (43.6 %・ 50.0 %・ 43.4 % ) 、 2 位「から揚げ / フライドチキン」 (39.3 %・ 48.4 %・ 39.0 % ) 、 3 位「ハンバーグ」 (37.4 %・ 28.9 %・ 31.5 % ) 、 4 位「ステーキ」 (26.1 %・ 27.3 %・ 27.5 % ) 、 5 位「焼き鳥」 (25.7 %・ 25.8 %・ 26.7 % ) で、 50 代は 1 位「焼肉」 (46.7 % ) 、 2 位「ステーキ」 (37.3 % ) 、 3 位「とんかつ」 (32.2 % ) 、 4 位「から揚げ / フライドチキン」 (30.2 % ) 、 5 位「焼き鳥」 (26.7 % ) であった。
ホットペッパーグルメ外食総研上席研究員の有木真理氏は、『肉ブームはとどまるところを知りません。一人焼肉や熟成肉、農家指定のブランド牛の人気はもちろんのこと、日本酒とのペアリングを楽しめたり、高級肉食べ放題のお店も増えていたりと、肉を楽しむスタイルは進化を続けています。また、“糖質量を制限するダイエット”も注目され、お肉でお腹を満たす男女も増加しています。
中でも外食総研が注目しているのは、肉と魚介を一緒に楽しめるサーフ&ターフ。まだ専門店は少ないですが、和牛の上にウニを載せた和のメニューなども注目を浴びたり、お鮨屋さんと焼肉屋さんが合同でポップアップイベントを実施するなど、これからさらに進化を続けそうなスタイルです。』と述べた。
【アンケート概要】
調査方法:インターネットによる調査
調査時期: 8 月 24 日~ 8 月 26 日
調査対象:全国に住む 20 ~ 59 歳の男女 ( マクロミルの登録モニター )
有効回答数: 1,032 件
記事配信/外食ドットビズ(2018/11/05)
制作協力/外食ドットビズ