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外食トピックス

リクルート、プレミアムフライデーの消費活動と利用意向を調査

リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、プレミアムフライデーでの消費活動と今後の利用意向に関してアンケートを実施した。
■「いつもより早上がり」は全体の 15% 、就業者に限ると 4 人に 1 人は恩恵を受けていそう
2 月 24 日から始まったプレミアムフライデー。これまでに 3 回を経過 ( 調査時点では 2 回を経過 ) したが、これまでの活用状況を調査した。まず、該当日の就業状況と仕事の終了状況を聞いた。過去 2 回の実績と 3 回目 (4 月 28 日 ) についての調査日時点の予定では、さすがに「政府推奨の 15 時程度に早上がりした」人は 1 %台と少ないものの、「定時より早上がりした」「いつもより残業が短かった」「いつもより働く時間は短かった」を合わせると過去 3 回 ( 予定を含む ) いずれも 15 %以上あり、一定数の人は仕事を早めに切り上げられている実態が明らかになった。該当日にそもそも仕事をしていない人が 4 割程度いることを考えると、就業者に限定した場合は 4 人に 1 人程度がプレミアムフライデーに仕事がいつもより早めに終わっているというのが実態のようだ。
■プレミアムフライデーに実施したこと、最多は「外食」、続いて「国内旅行」「映画鑑賞」
これまでのプレミアムフライデーで、実施したこととしては「特に普段と異なる消費行動はしていない」が全体の 77.4 %であったものの、「外食」が最多の 12.2 %、次いで「国内旅行」が 4.5 %、「映画鑑賞」が 3.5 %など、約 4 人に 1 人はなんらか特別な消費行動を行ったとの回答であった。
■今後やりたいこと 1 位も「外食」
今後プレミアムフライデーで、何をやりたいかを聞いたところ、最多は「外食」で 28.1 %。次いで「映画鑑賞」が 14.2 %、「国内旅行」が 13.4% であった。やりたいことトップ 3 は、やったことトップ 3 と同じで「映画鑑賞」と「国内旅行」の順番が変わった。数値を見るとのびしろはまだまだありそうで、特に女性 20 代で高い数値が出ている。
■「早上がり」できている人ほど、消費行動がアクティブに
今後プレミアムフライデーにやりたいことを過去 2 回の仕事の終了時刻ごとに分析したところ、就業者で「早上がり」できている人ほど、「外食」「映画鑑賞」やその他の項目でもやりたいことが多く、仕事をしていない人では「特に普段と異なる消費行動はしない」の回答が多いという結果であった。
■男性 20 ・30 代で活発な外食消費。「食事のサービス品、目玉メニュー」「普段より豪華なメニュー」を注文
プレミアムフライデーで外食した人 (n=1,236) に外食店での消費行動を聞いた。外食各店はプレミアムフライデーに特化したサービスを実施しているケースも多いが、その中では「食事のサービス品、目玉メニューを注文」した人が最も多く 19.9 %だった。また、プレミアムフライデーに特化しないサービスを利用した場合は、「その他」が最多で 25.6 % ( 特別な消費行動をしなかった場合などが含まれると考えられる ) なものの、「普段より豪華なメニューを注文」したという、プレミアムフライデーの趣旨に沿った消費行動をした人が 22.1 %いたという結果になっている。いずれも男性の 20 ・30 代で利用が目立っている。
■20 ・30 代で消費増につながる可能性あり。圏域別では関西圏が最も高い反応
今後プレミアムフライデーを活用したいかについて聞いたところ、「活用したい」「どちらかというと活用したい」計では 22.2 %と、 5 人に 1 人以上はプレミアムフライデーをポジティブに捉えていることがわかった。性年代別に見ると、特に 20 代・ 30 代の男女で数値が高い傾向にあり、若年層の消費を押し上げる効果が期待されそうだ。また、圏域別では、微妙な差ではあるが、関西圏が最も反応が良く、22.8 %の人が「活用したい」「どちらかというと活用したい」と考えている。
■体験したいサービスでは「安さ」に軍配も、「プレミアム体験」にも一定のニーズあり
プレミアムフライデーを活用して体験したいサービスについて質問した。現在、名称通り「プレミアムな体験」を用意している店舗や施設と、逆に割引など「より安価な体験」を用意している店舗や施設が見られるため、どちらによりニーズがあるかを聞いた。全体としては「普段より安いサービス」に人気が寄りがちではあるが、男性 30 ・ 50 代や女性 20 ・ 30 代など、「プレミアムな体験」を希望する人が 20 %以上いる性年代も複数あり、どちらのサービスにも一定のニーズはありそうだ。また圏域別には、関西圏で「プレミアムな体験」のニーズが最も高かった。

【調査概要】
調査名:外食市場調査 (2017 年 3 月分 )
調査方法:インターネットによる調査
首都圏、関西圏、東海圏における、夕方以降の外食および中食のマーケット規模を把握することを目的に実施した調査 ( 外食マーケット基礎調査 ) の中で、今年 2 、 3 月のプレミアムフライデーでの仕事の終了時刻、実施したこと、一緒に過ごした相手、外食時の特別な行動の有無、プレミアムフライデーに対する考えなどを聴取。
調査対象:首都圏 ( 東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城 ) 、関西圏 ( 大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀 ) 、東海圏 ( 愛知・岐阜・三重 ) に住む 20 ~ 69 歳の男女 ( マクロミルの登録モニター )
有効回答者: 10,088 件 ( 首都圏 5,048 、関西圏 2,649 、東海圏 2,391)

記事配信/外食ドットビズ(2017/05/26)
制作協力/外食ドットビズ

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