スーパー売上高、平成28年度は既存店ベースで2年ぶりのマイナス
日本チェーンストア協会は、会員企業 56 社・ 9376 店舗の平成 29 年 3 月度チェーンストア販売統計を発表。食料品はまずまずの動きだったが、衣料品、住関品ともに気温低下の影響もあり季節商品が苦戦したこともあり、総販売額は 1 兆 520 億 7706 万円で前年同月比 ( 店舗調整後 )98.2 %と 4 ヶ月連続でマイナスとなった。
また、平成 28 年度 ( 平成 28 年 4 月~ 29 年 3 月 ) は、天候の影響もあり農産品が相場高となり食料品全体をカバーしたが、夏場に苦戦。衣料品、住関品は、比較的堅調に推移したが天候要因により季節商品が苦戦したこともあり、総販売額は 12 兆 9717 億 8200 万円となり、対前年比 ( 店舗調整後 ) は 98.7 %と 2 年ぶりに前年を下回った。
なお、 2 月度の部門別では、食料品が 6850 億 5527 万円 ( 前年同月比 98.6 % ) 、衣料品が 937 億 5723 万円 ( 同 98.9 % ) 、日用雑貨品などの住関品が 2049 億 3295 万円 ( 同 95.7 % ) 、サービスが 28 億 5893 万円 ( 同 92.5 % ) 、その他が 654 億 7268 万円 ( 同 101.6 % ) であった。
また、商品別の食料品関連の動きは以下の通り。
農産品は、白菜、じゃがいも、キャベツ、人参、玉ねぎ、そら豆などは好調だったが、トマト、きゅうり、小松菜、長いも、オクラなどは不調だった。果物では、みかん、いちご、キウイフルーツ、ぶどうなどは好調だったものの、バナナ、オレンジ、グレープフルーツなどは不調だった。
畜産品は、牛肉、豚肉、鶏肉ともに動きは良く、鶏卵、ハム・ソーセージもまずまずの動きだった。
水産品は、刺身の盛り合わせ、マグロ、かつお、うなぎ、塩鮭などの動きは良かったものの、するめいか、サバ、いわし、海藻類などの動きは鈍かった。
惣菜は、温惣菜では揚げ物、中華、スナック類、焼き物などが好調だった。要冷惣菜は和・洋惣菜ともに好調。弁当、寿司の動きも良かった。
その他食品は、飲料、米、スープ・カレー類、冷凍食品、プレミアムアイスクリーム、菓子類などの動きは良かったが、ヨーグルト、酒類、袋類、食用油、豆腐類などの動きは鈍かった。
記事配信/外食ドットビズ(2017/04/25)
制作協力/外食ドットビズ