共に135年以上の歴史を歩む、
ヱビスと東京藝術大学
デザイン科による
2025年の「福ヱビス」
本年の「福ヱビス」は、「たのしんでるから、世界は変えられる。」というブランドテーマを実現する舞台として、夢に向かう東京藝術大学デザイン科の学生9名とともに創り上げられました。
ヱビスと同じく135年以上の歴史を持つ日本で唯一の国立総合芸術大学として、多くの優れた芸術家を育成・輩出してきた東京藝術大学デザイン科の学生が、「祝いの形」「ヱビスとは」を自ら考え表現し、新しい「福ヱビス」が完成しました。
年末年始の食卓を華やかに彩る「福ヱビス」が皆さんのいい顔のそばにありますように。
- ※中味は通常のヱビスビールと同じです。
- ※本プロジェクトは二十歳以上の学生に参加いただきました。
- プロジェクト概要
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夢に向かって挑戦し続ける若者たちに「福ヱビス」というキャンバスを開放する、いい顔共創プロジェクト。現役藝大生9名がアート作品を制作し、さらに自身の表現を缶のデザインに落とし込みました。選出されたデザインが今年の福ヱビス缶となり、商品化されています。
- テーマ
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祝いの形
アートのテーマは「祝うこと」「たのしむこと」、そして「ヱビスらしさ」。
学生たちは自らの視点で思考を深め、新しい表現を生み出しました。
※審査の結果、本作品が採用作品として選ばれ「福ヱビス」として商品化しました。
採用作品制作者インタビュー
デザインを通して笑顔を届けたい。
今年の「福ヱビス」に藝大学生アーティストが込めた想い
選考会を経て「福ヱビス」のデザインとして選ばれた「泡糸 -泡がほどく、こころの糸、つながる祝い-」を制作した川鍋桃奈さんにインタビュー。神秘的な世界観に思わず引き込まれるような美しいテキスタイルはどのように生まれたのか。コンセプトや制作の過程、作品作りを通して感じたことを伺いました。
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満ち満ちる
白戸 きずな
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呼吸する日常
戸袋 結珠音
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みる
荒木 敬盛
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祝いの空気で咲く花のこと
山田 さくら
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祝祭機関譚
多田 ブレイダン 千洋
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たしかな、ふくらみ
武田 楓
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日々の交点としての祝
松尾 優
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かさねあつめて
大谷 緑
プロジェクトの過程を記録したビハインドムービーです。
ヱビスと東京藝術大学デザイン科の学生が共創する中で、どのように「福ヱビス」のデザインが生まれたのか、その様子をご覧いただけます。
川鍋 桃奈
- 作品の説明
- 人と人のあいだに張っていた、緊張の糸が、なめらかな泡に溶けてゆく。
解放感に満ちた空気のなか、
笑顔と声がゆるやかに混ざり合い、絡まり合う糸のように、ひとつの場が編まれてゆく。
それはヱビスがくれる祝いの輪。黄金の縁(えにし)。
- 表現したヱビスらしさ
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- ヱビスのこだわりがつまった唯一無二の持続性のあるなめらかな泡と黄金の美しさ
- ヱビスビールにつまったさまざまなこだわりは、人と人とを結び、心をほぐし、祝いの瞬間を、華やかに編み上げてくれる存在だと感じた。
- 自身が感じた、飲みの場の、さまざまな人の華やかな笑顔と声が入り混じるような少し異様で心地よい解放感とともに表現したい。
白戸 きずな
- 作品の説明
- 特別な日のわたしは普段より大きい。
なんだって手が届きそうな気がするし、体をドンドン壁や柱にぶつけながら進み続ける。
しかも大きくなったわたしの輪郭は普段より鮮明だ。
膨らまし続けた風船が、部屋の壁に触れ、やっと自分の大きさを知れたみたい。
ミチミチとした緊張感と自由が柔らかくあざやかに弾け、空気を彩る。
わたしの祝い体験。
- 表現したヱビスらしさ
- ヱビスのあたたかみや心地よさが、自分が風船となって膨らむ様子。
ヱビスの華やかで繊細な上品さが、彩られる壁(アール・ヌーヴォーと和を掛け合わせたような優美な雰囲気)で表現できると考えた。
戸袋 結珠音
- 作品の説明
- 私たちは生きていくために呼吸をする。
吸っては息を吐いてをくりかえす。
日常で静かに息を吸い続け、もうこれ以上吸えなくなった時に祝いの場で思いっきり息を吐き出す。
それは乾杯の号令であり、友人とのおしゃべりであり、笑った時の大きな息の放出である。
本作品では、私が実際に過ごした一年間の呼吸の履歴を可視化する。
- 表現したヱビスらしさ
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豊かさ、幸福感、積み上げられた歴史
私がこの作品内でイメージする呼吸は深呼吸である。
胸いっぱいに満たされる気持ちと、息を吐き終わった時の幸福感は、ヱビスビールらしさと呼応する。
また、日々の積み重ねが祝いの場を作ることとヱビスビールの歴史の積み重ねとリンクする。
荒木 敬盛
- 作品の説明
- 恵比寿ガーデンプレイスの前に広がるクスノキ
忙しない都会の中で安らぎをそっと包み込んでくれる
目を止めることが少ない街路樹
その木はただ生えているのではなくしっかりと自分たちの生活を支えている
長寿を願う贈り物や家の繁栄を願う植樹などに利用されたクスノキを新たな形で届けたい
- 表現したヱビスらしさ
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- 黎明期を支えてきたヱビスビール
- 特別なモノを当たり前にしたヱビスビール
- 汗臭さを感じさせない堂々とした気品と風格、どっしりとした中にやわらかい表情をもつ恵比寿様
山田 さくら
- 作品の説明
- おんなじ場で祝うこと。 おんなじ空気を吸うこと。 おんなじビールを飲むこと。
写真には残らない祝いの場の空気は、ビールの表面に気化して可視化される。
その水滴が滴る頃には、私たちの祝いに花が咲く。
今この瞬間を忘れぬように、残しておきたい。
- 表現したヱビスらしさ
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ヱビスビールは変わらずそこにある安心感があります。
私たちの祝いの場の空気を実はずっと見守っていてくれている。
そこでじんわり滴る水滴の模様はヱビスビールによって生まれる会話の華のようで、私はそれを残しておきたいと思いました。
多田 ブレイダン 千洋
- 作品の説明
- 遠くから音が聞こえた。
喧騒とため息の飽和した街で、照明に透けた美しい金色。
愉快でたわいもない会話がずっと続けばいいなと思った。
でも今日はここまで。
流れる車窓の景色に誓った。「 明日も頑張ろう。」
- 表現したヱビスらしさ
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- 人の語感を刺激する様々な工夫やこだわり、そして伝統を踏襲しつつも新たな挑戦を続ける開拓使精神
武田 楓
- 作品の説明
- じんわりと大きく膨らんでいく喜び。
私たちは、一人では抱えきれなくなったその感情を、共有し、解き放とうとする。
たしかに、しずかに育まれきた感情が、自分も周りも巻き込んでいくように、今にも弾けそうに実っている。
それが限界まで張り詰めたとき、私たちはその豊かな実りに動かされ、祝いの場を生み出す。
- 表現したヱビスらしさ
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ヱビスならではの豊かな香りや味わい深さと、じわじわと広がっていくような、祝いの場が生まれるまでの私たちの感情のかたちを重ね合わせた。
内側で徐々に大きくなっていく感情の高まりを表現したい。
松尾 優
- 作品の説明
- 私たちは、別々の日々を生きながら、
ときに交わり、集い、またそれぞれの日常へ帰っていく。
終わりを祝い、始まりを祝う。
そうして、また新たな日々がめぐり、次の祝いが生まれていく。
交差する感情や出来事のあいだに、
人と人が出会い、つながり、その関係から浮かび上がるかたち。
それが「祝い」である。
- 表現したヱビスらしさ
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ヱビスビールには、人と人をつなぎ、その交わりの時間を豊かにする力があると感じています。
泡のきめ細かさのような繊細さと、長く続く歴史から感じられる力強さの両方を持ち合わせています。
私はそのヱビスらしさを、それぞれの人の時間を帯に見立てて表現しました。
交差しながら流れる帯の動きは、人々のつながりと、そこに生まれる祝いのかたちを映し出します。
大谷 緑
- 作品の説明
- 日々の何気ない積み重ねが祝いを生む。
重なっていく層はとても当たり前な時間が集まってできたものかもしれない。
しかし「祝い」というのはさなざまな当たり前の「普通」があるからこそ特別なものになるのだ。
私たちの積み重ねた層がなければ祝いそのものが生まれない。
祝いの形とは、蓄積した時間から生まれた私たち自身の形だ。
- 表現したヱビスらしさ
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ヱビスビールの多層性や奥深さに着目する。
さまざまな層で構成されたヱビスビールの深い味の重なりを制作の中心において、我々の日々の蓄積からなる祝いの形と共通する「層」を大切にした。
『ヱビスビール』と『祝い』を組み合わせるからこそできる形を表現したい。
福ヱビス ART GALLERY
ヱビスビール誕生135年を記念して、同じ時代を歩んできた東京藝術大学デザイン科と共創。
デザイン科の学生9名が「ヱビスビールらしさ」と「新たな祝いのカタチ」をテーマに多様なアート作品を制作し、その中から1作品を今年の「福ヱビス」に採用しました。
発売を記念して、学生全9名のアート作品を一堂にたのしめる特別なイベント「福ヱビス ART GALLERY」を開催します。
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サナギ新宿
東京都新宿区新宿三丁目35番6号 国道20号線 高架下
2025年12月5日(金)~12月7日(日)
イベント実施時間
12月5日(金) 13:00〜20:00
12月6日(土) 10:00〜20:00
12月7日(日) 10:00〜18:00- 来場者特典
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特典①:「福ヱビス」350ml缶
20歳以上の方に、お一人様につき1本プレゼントします。特典②:絵ハガキ
ご自身のSNS(X、Instagram、Facebook)にて、「福ヱビス」に関する写真を投稿していただいた方に、学生によるアート作品のデザインを用いた絵ハガキを1枚プレゼント。年末年始を彩るアートとしてご自宅でもおたのしみいただけます。
※特典の詳細は会場でご案内します。
※イベント実施時間・場所・内容は変更の可能性があります。
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YEBISU BREWERY TOKYO
東京都渋谷区恵比寿4丁目20-1
公式サイトはこちら
2025年12月8日(月)~2026年1月19日(月)
平日:12:00~20:00、土日祝:11:00~19:00
定休日:火曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
特典:絵ハガキ(サナギ新宿と同内容)
※特典の詳細は会場でご案内します。
※イベント実施時間・場所・内容は変更の可能性があります。


美術学部デザイン科教授
メーカー、代理店、教育者、そして成長という変化そのものを体現する美術系学生。異なる背景をもつ人々が集い、ひとつの商材を媒介に、答えのない問いを探るセッションが繰り広げられた。結果よりも、新たな視点が生まれる創造的なプロセスこそが最も刺激的で価値がある。動かぬ現実としてのビールを取り囲む人々や社会もまた、変化と可能性に溢れていることを学生が気づかせてくれた。
美術学部デザイン科
テクニカルインストラクター
個人で表現が発信できる現代において、学生のデザインしたものが全国に流通すること自体の価値は高くありません。学生たちは自由ではなく制約の中で如何に新しい提案が行えるか、企業にとっては自らに課している制約を如何に取り払うことができるか、この相互的な学びの場にこそ価値があるプロジェクトです。
社会連携センター 特任准教授
本プロジェクトでは、学生たちがヱビスビールの歴史やブランドの本質を深く理解し、自らの経験や想いを重ねて新たな魅力を表現しました。ナラティブクリエイションの過程では、丁寧に言葉を拾い共感を紡ぎ出し、ブランドの可能性を見事に昇華。個性と力強さを兼ね備えた作品群が揃いました。