アメリカのワイン

歴史と生産量を誇る新世界のワイン大国

アメリカのワイン生産は異なる2つの道を歩んできました。ひとつはヨーロッパからの入植者が大西洋沿岸地域で始めた、アメリカ系のぶどう品種を主にヨーロッパ系品種とかけあわせ、ワインづくりに適した新しいぶどうをつくり発展させてきたもので、アレキサンダー、カトーバ、デラウェア、コンコードなどのぶどうが生まれました。もうひとつは、メキシコに入植したスペイン人がヨーロッパのぶどうを取り寄せワイン造りを行い、それをキリスト教宣教師が太平洋沿岸を北上し布教とともに広めていったものです。こうしてアメリカでは19世紀中頃までにワイン産業が根付き、現在ではフランス・イタリア・スペインについでワイン生産量の多い国となり、ヨーロッパを除けば最も重要なワイン生産国の一つとなりました。

カリフォルニアワイン

サンフランシスコ湾からの霧が内陸部まで冷気を運び、しかも降雨量も年間を通して少なく十分な日照が得られるなど、カリフォルニア州の気候は、まさにワイン用のぶどう造りに適しています。こうした恵まれた環境の中、ヨーロッパ系のぶどうがよく育ち、特に北部カリフォルニアのサンフランシスコ湾北側に広がるソノマヴァレー、ナパヴァレー一帯や、ロサンゼルス北西のサンタ・マリア・ヴァレー、さらに内陸部のセントラル・ヴァレーなどは上質なワインを産する場所として有名です。

ワシントンワイン

太陽が1日17時間も照りつける夏、北極の寒気が何ヶ月も腰を据える冬・・・・。カリフォルニア州と同じ太平洋沿岸にあり、独特な気候条件を持つワシントン州は、アメリカ第2のぶどう栽培地で、もちろん優れたワイン生産地です。雪を頂くアダムズ山に見おろされる、ワシントン州で最も涼しく最も古いワイン産地ヤキマ・ヴァレ-や、雄大なコロンビア川に育まれたコロンビア・ヴァレ-で生まれる上質のワシントンワインが、現在、アメリカ全土で注目を集めています。