鈴茂器工、「飲食店の人手不足に関する調査(2024年)」の結果を公表
鈴茂器工は、“人手不足”が飲食店にとって避けては通れない非常に大きな問題とメディア等でも日々取り上げられている中、実際に飲食店を利用するユーザーにとってはどのような状況に映っているのか、また、飲食店の人手不足に対する打ち手としての機械化について、外食利用者はどう捉えられているのかに関しての「飲食店の人手不足に関する調査(2024年)」を実施。全国の20~69歳の男女400名にWEBアンケートを実施したところ、年1回以上の外食利用者は86.5%(n=346)となった。今回は、この年1回以上の外食利用者をベースに調査を進めた。
■大多数の人が何かしら飲食店の人手不足による影響・変化を感じている
飲食店の人手不足による影響・変化については、「価格が値上がりしている」(55.5%)、「テーブル等が片付いていない」(25.1%)、「料理の提供/配膳に時間が掛かる」(21.7%)がトップ3となり、消費者が影響・変化を目に見えて体感できるところまで来ていることが分かった。
■外食利用者が重視する点は、空間やコミュニケーションに関する評価も少なくない
外食の際に重要視しているところを調査した結果、「おいしい食事」(65.7%)、「安定した価格」(55.2%)などの提供メニューに関する評価に次いで、意外と見逃せないのが、「居心地の良い空間」(38.2%)、「清潔感」(37.8%)、「ストレスの無い対応」(36.3%)などの空間やコミュニケーションに関する評価がそれぞれ4割近くあるところ。
■飲食店の機械化について、進行具合はまだまだも、賛成派は9割近くと大多数
身近な飲食店の機械化の進行具合に関しては、「2割くらい」が30%、「全然進んでない」と「半分くらい」がそれぞれ26%と、まだまだ、外食利用者が満足できるほど、進んではいなそうという印象の結果となった。
飲食店の機械化について賛成か反対かに関しては、9割近く占めた「賛成」(計86.4%)派が、「反対」(計13.6%)派を圧倒した。
■飲食店で機械化できたら良いコトは、「注文」「会計」「下げ膳」がトップ3
飲食店で機械化できたら良いコトとしては、「注文」(45.3%)、「会計」(40.1%)など端末で行うものが高く、次いで、「下げ膳・配膳」や「セルフ(ドリンク・ご飯)関連」が高い結果となった。外食利用者が直接的に自身で目にし、触れるオペレーションのものが機械化できたら良いコトとして望まれる結果となったが、厨房まわりのオペレーションも一定数評価されていることが分かった。
なお、機械化に賛成派の声として、「機械で出来ることは機械にやらせたほうが従業員の負担が減ってよいサービスが提供できると思う」や「人にしかできないこともあると思うが、出来る部分は分担することで効率化が図れると思うから」などのすみわけを望む声や、「導入しているところで食事をしたことがあるが不便さを感じなかったため」「配膳ロボットやタブレット注文など人間が介在してない現場を目の当たりにしてそれでも問題が無さそうなので」など、既に実際に使ってみたユーザーのポジティブな声も見られた。「子供が喜ぶ、すすんでロボットから料理を取るなど悪いことばかりじゃないから」などの回答も。反対派の声としては、求めているのは人と人との温かさやコミュニケーションで、飲食店であるからこそ居心地よく過ごしたいということだと分かった。
【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:20~69歳 男女
調査期間:2月22日~23日
有効回答数:本調査400サンプル(うち年1回以上外食利用者346)
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合がある
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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