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外食トピックス

リクルート、「企業の人材マネジメントに関する調査 2023」を公表

リクルートは、企業で働く人事担当者を対象に、人材マネジメント(人事制度、人材の活用)をテーマとしたインターネットによるアンケート調査を実施した。
■3社中1社強が、3年前と比較して人事管理や人材活用の難易度が高まったと感じている
 組織体制や人事管理・人材活用は、企業経営の骨格とも言えるテーマだ。その人事管理や人材活用の難易度について確認したところ、34.6%の企業が3年前と比較して「難易度が高くなった」と感じている。働く人の価値観の多様化や、テレワークや労働時間に関する柔軟な働き方の導入など、内部環境の変化が起きていることが影響しているようだ。
■6割強の企業が、人事制度や雇用慣行を変える必要性を感じている
 外部のビジネス環境変化や内部の人事管理の難易度の高まりを受けて、多くの企業が人事制度や雇用慣行を変える必要性を感じている。今回の調査では61.5%の企業がその必要性を感じていることが分かった。
 人事制度や雇用慣行を変える必要性を感じている理由として最も多かったのは、「既存従業員のモチベーションを高めるため」(57.7%)だった。続いて、「組織の多様性を高めるため」(41.0%)が挙がった。現在の企業経営は、社会的責任を果たしつつ経済的価値を高めていくことが命題となっている。人種やジェンダーの違いに関わらずあらゆる人を包摂し、その人たちが持つ個性や異なる知見をぶつけ合うことでイノベーションを生み出していく。そのような多様性に富んだ組織づくりが重要視されていることが分かる。
 人事制度や雇用慣行を変える必要性を感じている企業に、社内外の環境変化に応じて人事制度や雇用慣行の適応ができているか確認したところ、「適応できている・計」は42.8%だった。
■現在の人事課題の上位は「次世代リーダーの育成」「従業員のモチベーション維持・向上」など
 具体的な人事課題について見てみると、企業の人事担当者が「現在、人事課題だと感じているもの」の上位には、「次世代リーダーの育成」(37.6%)、「従業員のモチベーション維持・向上」(35.0%)、「管理職のマネジメントスキル向上(31.0%)といった項目が並んだ。
 また、昨今、多くの業界で人手不足が深刻化しているが、「中途採用・キャリア採用の強化」(26.9%)といった人材獲得に関する項目や、「若手社員の定着率向上」(25.2%)、「離職率の改善」(23.0%)といった人材のつなぎ留めに関する項目も比較的高い選択率であることから、企業が人手不足に対して大きな課題感を持っている様子が伺える。

【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の人事業務関与者(担当業務2年以上)
有効回答数:5,048人(従業員規模30人以上の企業に勤める2,761人を集計対象とした)
調査実施期間:3月29日~3月31日
調査機関:インターネットリサーチ会社

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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