ホットペッパーグルメ外食総研、「ハロウィーン」に関する調査結果
リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、「ハロウィーン」時期の飲食行動や仮装の普及などに関する意識についてのアンケートを実施した。
■「ハロウィーン」行事参加予定者は 22.5 %と前年参加実績を上回る
今年の「ハロウィーン」行事参加予定者は、 3 圏域計で 22.5 %と前年の参加実績 19.3 %を上回った。特に、性年代別で最も高かったのが 20 代女性 (32.1 % ) 。圏域別では、首都圏 (23.0 % ) が他の圏域よりもやや高めで、逆に東海圏 (20.4 % ) がやや低めであった。
■参加予定の行事、最多は「飲酒主体の店での飲食、パーティー、イベント」
参加予定の行事に関しては、「飲酒主体の外食店での飲食、パーティー、イベント」 (11.1 % ) が最多で、 2 位の「食事主体の外食店での飲食、パーティー、イベント」 (11.0 % ) もほぼ同程度の回答を集めた。 3 位は「ホームパーティー」 (9.8 % ) が入った。性年代別では、
20 ・ 30 代女性は「ホームパーティー」への参加予定が多く (20 代 15.1 %・ 30 代 16.2 % ) 、一方、 20 代男性は「カラオケ店、カラオケボックスでの飲食、パーティー、イベント」 (12.8 % ) への参加予定が多く、男女間での差も見られた。
■仮装して参加したい人は昨年実績以上!仮装参加予定は 30 代女性が最多
仮装の状況については、全体で 22.5 %だった参加予定者のうち、仮装で参加したい人は 42.0 %と前年実績の 34.4 %を上回った。性年代別で見ると、 30 代女性では 57.1 %、 20 ・ 30 代男性も過半数 (20 代 51.6 %・ 30 代 52.2 % ) が仮装で参加したいとしている。
■「ハロウィーン」肯定派が前年比で微増、若年層ほど肯定派が多い傾向に
日本での「ハロウィーン」の普及と仮装の是非について「良い / 良くない」の 2 択で質問したところ、普及については 67.8 %、仮装については 60.5 %が「良いと思う」と回答。肯定派が否定派を上回ったが、前年に比べても肯定派がやや増加している。年代別には、若い年代ほど肯定派が多く、
男女では女性のほうがやや肯定派が多い傾向であった。
■肯定の理由は「経済効果がある」が前年比で 4.3 ポイントアップ
「ハロウィーン」肯定の理由は、「本来の意味と違っても日本風に楽しめばよい」 (45.0 % ) が最多で、「たまにはめを外す機会としてよい」 (39.3 % ) 、「経済効果がある」 (35.5 % ) と続いた。「経済効果がある」は、年々スコアを伸ばしており、昨年 5 位から今年は順位を 2 つ上げた。
20 代男女では「日本風に楽しめばよい」が他の性年代に比べてスコアが低く、「日本風」にやや否定的。逆に 50 ・ 60 代女性はスコアが高めで「日本風」に寛容だ。また、 20 ~ 40 代男性では「たまにはめを外す機会としてよい」が高めで、非日常を楽しむ機会として肯定的な様子だ。
■否定派の理由トップは「理由をつけて騒ぐのはよくない」。若者は肯定派と二極化
「ハロウィーン」を否定する理由は、「何かと理由をつけて騒ぐのはよくない」 (52.3 % ) 、「本来の意味や趣旨を理解すべきだ」 (48.7 % ) 、「自分には関係がないように思う」 (46.9 % ) がトップ 3 と、昨年と同様だった。 20 ・ 30 代男性と 20 代女性では「何かと理由をつけて騒ぐのはよくない」が特に多く、
若年層は参加意向が高い一方で「何かと理由をつけて騒ぐ」ことへの否定派も多いという実態が明らかになった。 20 ・ 30 代女性では他に、「仮装が単なるコスプレ」「余計な出費が増える」ことへの否定派も目立った。
【調査概要】
調査名:外食市場調査 (2017 年 8 月分 )
調査方法:インターネットによる調査。首都圏、関西圏、東海圏における、夕方以降の外食および中食のマーケット規模を把握することを目的に実施した調査 ( 外食マーケット基礎調査 ) の中で、ハロウィーンに関連した飲食・パーティー・イベントの参加状況や参加意向、仮装経験、ハロウィーンに対する考え方などを聴取
調査対象:首都圏 ( 東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城 ) 、関西圏 ( 大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀 ) 、東海圏 ( 愛知・岐阜・三重 ) に住む 20 ~ 69 歳の男女 ( マクロミルの登録モニター )
記事配信/外食ドットビズ(2017/10/13)
制作協力/外食ドットビズ