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外食トピックス

ホットペッパーグルメ外食総研、社員食堂の利用実態や改善要望を調査

リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、社員食堂についてのアンケートを実施した。

昨今の人材不足などから、企業の福利厚生が注目されている中、ホットペッパーグルメ外食総研では、社員食堂の利用実態や改善要望などを調査。昼食で社食を利用できる人は 22.7 %で、うち半数に近い 45.8 %の人が、社食を使える環境にありながら“ほとんど社食を使わない”という回答だった。使いたくない理由は、「味」「メニューの種類」など料理内容が上位で、使いたい理由では、「安さ」「時短」などの理由が上位だった。今後の期待では料理の内容に対する選択肢が上位に来ており、特に女性で利用促進の余地が大きそうだ。従業員の満足度を高める社食運営としては、健康志向などを意識した料理の内容の充実が求められそうだ。
■昼食で社食が使える人は 22.7 %

社食について、昼食で使えるかどうかを聞いたところ、全体としては「社食がある」との回答が 22.7 %、「社食がない」が 47.8 %、「勤めていない、その他」が残りの 29.5 %という回答であった。
■昼食での社食の利用は週平均 2.1 日。「ほとんど使わない」人が半数に近い 45.8 %

社食がある人に、昼食での利用頻度を聞いたところ、「ほとんど利用しない」 (45.8 % ) が半数に近く、これを週の利用日数「 0 日」とカウントして推計すると、社食環境がある人の週平均の利用日数は 2.1 日となった。性年代別では女性で「ほとんど利用しない」がどの世代でも 50 %を超えて高く、逆に男性では 30 ・ 40 ・ 50 代で「週 5 日」利用する人が 30 %を超えて多かった。週平均の利用日数の推計でも、男性が全世代 2 日以上に対し、女性では全世代 2 日未満となっており、利用頻度の男女差が大きいことが分かった。
■社食を利用しない日の昼食、最多は「コンビニエンスストアやスーパー等で購入」

社食がある人に、社食を利用しない日の昼食方法について聞いたところ、 1 位は「コンビニエンスストアやスーパー等で購入」 (47.1 % ) 、以下、「自分や家族が作った弁当などを持参」 (38.9 % ) 、「外部の飲食店で外食」 (31.1 % ) 、「外部の飲食店で外食」 (31.1 % ) 、「お弁当専門販売店で購入 ( 移動販売を含む ) 」 (11.0 % ) 、「外部の飲食店で購入して持ち帰り」 (9.8 % ) と続いた。性年代別では、 20 代男性で「コンビニエンスストアやスーパー等で購入」が 59.2 %と顕著に多く、女性の全世代で「自分や家族が作った弁当などを持参」が多かった。また、「外部の飲食店で外食」は 20 代 (37.8 % ) ・ 30 代男性 (38.0 % ) と 60 代男性 (39.9 % ) で多く、圏域では首都圏 (36.5 % ) で多い傾向にある。
■社食を使いたい理由、トップ 3 は「安い」「外に出るのが面倒」「短時間で済む」

社食がある人に、社食を利用したいと思う理由を聞いたところ、 1 位は「有料だが、安く食べられるから」 (47.2 % ) が半数に近いスコアで、以下、「外部に出るのが面倒だから」 (26.7 % ) 、「短時間で済ませられるから」 (23.1 % ) と、どちらかというと料理の内容よりも価格や時間短縮といった物理的な条件が上位に並んだ。性年代別では、 60 代男性で「外部に出るのが面倒だから」「短時間で済ませられるから」など、時間短縮的な理由が平均よりも高いのに対し、 20 代では男女共に「味がよい・おいしいから」と料理の内容を評価した人が全体平均よりも高くなっている。
■社食を使いたくない理由、トップ 3 は「おいしくない」「高い」「種類が少ない」

社食がある人に、社食を利用したくないと思う理由を聞いたところ、「利用したくないと思う理由はない」を除き、 1 位は「おいしくないから」 (22.1 % ) 、「金額が高いから」 (16.6 % ) 、「メニューの種類が少ないから」 (15.0 % ) がトップ 3 であった。社食を使いたい理由と比べると、料理の内容についての選択肢が上位に選ばれている傾向だ。性年代別では、 50 代の男女で「おいしくないから」が全体平均より多く、 20 ・ 30 代女性では「金額が高いから」が多い。また、 40 ・ 50 代女性では「魅力的なメニューが少ないから」も全体平均に比べ多く選ばれている。
■社食に期待することは、「旬の食材や季節感のあるメニュー」

社食がある人に、社食に期待することを聞いたところ、「特に期待することはない / 今以上に支払おうとは思わない」を除き、 1 位は「旬の食材や季節感のあるメニュー」 (26.9 % ) で、以下、「栄養のバランスに配慮したメニュー」 (20.2 % ) 、「ビュッフェ形式の導入」 (19.6 % ) 、「サラダバーの導入」 (17.4 % ) が続いた。全体的に健康志向や野菜不足の解消を社食に求めているようにも見える。性年代別には、社食の利用率の低かった女性において男性よりも多くの要望があり、女性の利用率を伸ばす余地が大きいと考えられる。

逆に 50 代男性では「特に期待することはない / 今以上に支払おうとは思わない」 (32.3 % ) が全体平均よりも多く、現状に満足している人、もしくは、そもそも使う気がない人が相対的に多そうだ。

【外食市場調査 /2018 年 6 月度】
調査方法:首都圏、関西圏、東海圏における、夕方以降の外食および中食のマーケット規模を把握することを目的に実施したインターネットによる調査の中で、昼食における社食の利用状況、社食を利用しない日の昼食方法、社食を利用したいと思う理由、利用したくないと思う理由、社食に期待することなどを聴取
調査対象:首都圏 ( 東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城 ) 、関西圏 ( 大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀 ) 、東海圏 ( 愛知・岐阜・三重 ) に住む 20 ~ 69 歳の男女 ( マクロミルの登録モニター )
有効回答数: 10,343 件 ( 首都圏 5,243 件、関西圏 2,725 件、東海圏 2,375 件 )

記事配信/外食ドットビズ(2018/09/07)
制作協力/外食ドットビズ

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