北海道・余市

冷涼な気象条件を味方につけた、日本ワインの新たな名産地。

北緯43度の北海道・余市は、ワイン用ぶどうの栽培地としては冷涼な土地として知られています。日本海を見下ろす起伏に富んだ傾斜地にある畑は、気象条件がドイツの銘醸地と類似することから、当社はその可能性にいち早く着目し、日本ワインの新たな名産地として育んできました。弘津ヴィンヤードをはじめとする契約栽培農家では、ケルナー、ミュラートゥルガウなど、繊細で爽やかなドイツ系品種を中心に栽培する一方、ツヴァイゲルトレーベ、ピノ・ノワールなど赤ワイン品種の栽培にも取り組み大きな成果を挙げています。梅雨が無く少雨、北海道の中では温暖で凍害の心配が少ない気象条件を味方に、産地の個性を表現したぶどうづくりに励んでいます。

栽培方法 片腕水平コルドン仕立て。 積雪に対応するため、幹は斜め45°に伸ばしています。
土壌の特徴 細粒の褐色森林土、褐色低地土。 傾斜地の水はけは良好です。

北海道・余市で栽培しているブドウ

  • ツヴァイゲルトレーべ

    耐寒性に優れ、美しい色をもつオーストリア系品種。独特の香りときれいな酸味が特長。

  • ケルナ-

    若いうちは青リンゴのような爽やかな香り、熟成すると蜂蜜のような香りが楽しめる。

北海道余市弘津ヴィンヤード

北海道・北斗

注目の産地で高品質なぶどうを育成し、新たなステージを目指す。

「グランポレール北海道北斗ヴィンヤード」は、2018年に、北海道の道南に位置する北斗市に開設した当社の最新の自社畑です。2019年からぶどう苗木の植付けを開始し、現在、約9haの面積で7品種のぶどうの栽培を始めています。南東向きの、10~17%の斜面の畑で、日照を多く受けれられ、秋霜が遅く成熟期間を長く確保できるため、ぶどうの生育に恵まれた環境です。海にも近く、畑の中腹からは函館山や津軽海峡が臨めます。北斗市のある道南は、道内では最も温暖な地域で、従来、北海道では難しいとされていた品種にも適性が期待される最注目の産地です。グランポレールはここから新たなチャレンジをしていきます。

栽培方法 片腕水平コルドン仕立て。 積雪に対応するため、幹は斜め45°に伸ばしています。
土壌の特徴 駒ヶ岳を由来とする火山灰土壌で、腐食に富み、浅い層から礫が多い土壌です。最大17%の傾斜があり、非常に排水性が高いです。

北海道・北斗で栽培しているブドウ

  • シャルドネ

    白ワインの代表品種。北海道らしい冷涼な気候から、爽やかで生き生きとした酸味がエレガント味わい。

  • メルロー

    やや朱色を帯び、芳醇なアロマとまろやかな味わい。代表的な赤ワイン品種だが北海道ではあまり前例のない期待の品種。

北海道北斗ヴィンヤード

長野・安曇野池田

日本ワインの新しい未来を切り拓くためにたどり着いた、希望の丘。

安曇野池田ヴィンヤードは、グランポレールが日本ワインの新たな可能性に挑むためにたどり着いた自社畑。信州ワインバレーの中の「日本アルプスワインバレー」に属し、2010年に最初の苗を植えました。長野県北安曇郡池田町は、北アルプスを源流とする高瀬川と東側の山地に挟まれた地にあり、東側山地の南西斜面に位置する圃場からは北アルプスの山容を一望できます。標高は560mから630m。通年で南北方向に風が渡り、降雨量が少なく夜温が下がりやすい気象条件は、水はけの良い土壌と相まって、フランス系品種の産地として最高の条件を満たしています。グランポレールが誇るトップキュヴェのぶどうを育む畑として、品種ごとの特徴に合わせた栽培をするなど、高品質なぶどう栽培に取り組んでいます。

土壌の特徴 西は北アルプス、東は中山山地に囲まれ、風向きは南北に偏っています。夏、夕方になると、北アルプスを経由した北寄りの風となって夜温が下がり、高品質なぶどうが育つ条件が整います。午後からは、平坦地から東山への吹き上がりの風も加わり、1年を通じて、風通しが良い環境にあります。
保水性と水はけ 上部にある山林により保水性が高まり、砂壌土~埴壌土で礎が多く、傾斜地であることから水はけが良い。これはこの地が約2500万年前~約200万年前にフォッサマグナの海であったこと、その後、陸地化、隆起した中山山地の崖錐にあることに起因しています。

長野・安曇野池田で栽培しているブドウ

  • カベルネ・ソーヴィニヨン

    代表的な赤ワイン用ぶどう品種。凝縮感ある力強いタンニン、豊かな香りと後味の深さが特長。

  • シラー

    力強いアロマが特長のぶどう品種。安曇野池田のシラーはスパイシーな香りと滑らかなタンニンを併せ持つのが特長。

  • メルロー

    カベルネと同じく代表的な赤ワイン用品種。色はやや朱色を帯び、芳醇なアロマとまろやかな味わいが楽しめる。

  • ピノ・ノワール

    ブルゴーニュの王様とも称される、フランスを代表する高級品種。イチゴやチェリーの様な香り、上品で繊細な味わいが特長。

  • シャルドネ

    夜温が低いため、酸が良く残るのが安曇野池田のシャルドネの特長。樽香とのバランスもよく、長期熟成にも耐える味わい。

  • ソーヴィニヨン・ブラン

    シャルドネと並ぶ白ワインの代表的品種。フルーツやハーブを思わせる、すっきりと爽やかで、清々しいアロマが特長。

安曇野池田ヴィンヤード

長野・古里

1975年に開園した、私たちのぶどうづくりの原点となる自社ぶどう園。

長野古里(ふるさと)ぶどう園は、1975年に長野市郊外に開園した歴史ある自社畑。元々はホップの試験農園だった場所で、信州ワインバレーの中の「千曲川ワインバレー」に属します。
開園以来、品種の選抜、仕立て方で先駆的な取り組みが行われ、ぶどう栽培の適性を見極めてきました。千曲川の支流である浅川に隣接しており、土壌は砂利~礫混じりの砂壌土です。水はけが良好なので、昼夜の寒暖差が大きい内陸性気候と相まって果実味の豊かなぶどうを育みます。
畑が道路より低いため、川からの湿気のある空気が霧となり畑に滞留しやすい環境です。これが貴腐ぶどうの安定した収穫につながっています。

栽培方法 種々の仕立て方法を取り入れ、独自のレインプロテクションも導入しています。
土壌の特徴 土壌は砂利~礫混じりの砂壌土。下層は千曲川の沖積層です。

長野・古里で栽培しているブドウ

  • カベルネ・ソーヴィニヨン

    赤ワインの世界的な代表品種。長野の風土で育てられるカベルネは、奥深く洗練されたワインに仕上がる。

  • シャルドネ

    世界中で愛される白ワイン用品種。香りとフレッシュな酸味、厚みのあるボディが長野のシャルドネの特長。

長野古里ぶどう園

山梨・勝沼

伝統的栽培方法でテロワールを継承する、日本有数のぶどう産地。

日本ワインの発祥地である山梨県。その北東部に位置する甲州市を中心として一帯に広がるぶどう棚は、日本におけるぶどう栽培の原風景とも呼べるもの。棚栽培は高温多湿な気候に適する仕立て方で、古くから日本で見られる栽培方法です。グランポレールではぶどう産地として山梨のテロワールを継承するために、この伝統的な方法によって栽培される「甲州種」と「甲斐ノワール種」を選定。日本古来からの品種と地元山梨で生まれた品種、二つの個性はぶどう栽培に適した気候に育まれ、日本ワインの歴史と伝統を紡ぎ続けます。

栽培方法 長梢剪定の棚仕立て。穏やかな樹勢に調整し、ぶどうの熟度を高めています。
土壌の特徴 扇状沖積層で水はけがよく、肥力のある土壌です。礫も多く混じっています。

山梨・勝沼で栽培しているブドウ

  • 甲斐ノワール

    山梨で生み出され、土地に根ざした品種。強い色と独特の土を想わせる香りが特長。

  • 甲州

    山梨で800年以上前から栽培される日本の品種。やさしい芳香ながら芯のある味わいが楽しめる。

岡山

晴れの国にふさわしい陽光の下、美しい果樹を育む一大産地。

瀬戸内特有の温暖な気候により、日本有数の果樹栽培地として知られる岡山。ぶどう生育期の平均気温が21.8℃で風も穏やかなこの地は、果実の女王と呼ばれるマスカット・オブ・アレキサンドリア、日本独自の赤ワイン用ぶどうであるマスカットべーリーAの名産地。いずれの品種も丁寧に育てられ、収穫時には健全で美しいぶどうを得ることができます。つくられるワインは、華やいだ香りとフルーティな味わいが特長。全国で最も晴天日が多く、高温の気象条件をプラスに変えていけるテロワールも、岡山という産地の魅力です。

栽培方法 マスカットはパルメット仕立て。摘心、摘粒など細やかな管理をしています。
土壌の特徴 マスカットベーリーAを栽培している井原市は、比較的粘性の強い細粒黄色土です。

岡山で栽培しているブドウ

  • マスカットベーリーA

    マスカットベーリーAらしい甘い香りに加えて、柔らかな酸味と渋みが楽しめるのが岡山ならではの特長。

  • マスカット・オブ・アレキサンドリア

    温暖なこの地に適した品種。果実の女王とも称えられる、華やかで豊かな香りは圧倒的な存在感。

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その一本に無数の物語が紡がれてゆく。想いをつなぐ日本ワイン グランポレール GRANDE POLAIRE
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