ホーム >

SAPPOLARIS 03 Okinoerabujima

  • season.September
  • weather.Fine
  • place.Okinoerabujima

VOL.03南海に浮かぶ秘島から狙う秋の大四辺形

サッポロ+ポラリス(北極星)で、サッポラリス。読んで字の如く、星のマークを掲げるサッポロビールからみなさまへ、星空のロマンをお伝えするこの企画。第3弾は、沖縄本島の北約60kmの南海に浮かぶ離島、沖永良部島の海岸から。リゾートアイランドとはひと味違う風情あふれるこの島から、今の時期しか観測することのできない季節の星、『秋の四辺形』にクローズアップします。

scene.01
極軸望遠鏡で、
我らの北極星をロックオン

極軸望遠鏡で、我らの北極星をロックオン

きらびやかな繁華街もなく、旅行客も少ないこの時期の沖永良部島。当然、夜はとても暗い。やや寂しい感もあるが、天体観測には打ってつけ。日が落ちたところで早速、天体写真撮影の基本となる北極星の位置をレーザーポインターで確認。天体の動きに合わせてカメラを動かす赤道儀式架台に備え付けられた、極軸望遠鏡にその位置をセット。これで準備はOK。

scene.02
雲ひとつない最高の天気で
完璧な秋の四辺形をゲット!

雲ひとつない最高の天気で完璧な秋の四辺形をゲット!

当然ながら、天体写真に雲はご法度。どんなに薄くとも空に雲がかかっていれば、美しい星空を拝むことはできない。その点この日は、“ド”が着くほどの超快晴。まさに星空日和。その結果がこちらの1枚。『秋の四辺形』を形成する、シェアト、マルカプ、アルゲニブ、アルフェラッツといった4つの星を、完璧なまでに写真に収めることに成功した。

scene.03
これを知ってれば星空通?
ペガスス座にまつわる
マメ知識

これを知ってれば星空通?ペガスス座にまつわるマメ知識

『秋の四辺形』には別名がある。それが『ペガススの四辺形』。この4つの星がペガスス座の胴体部分を形成することから付けられた名称だ。ここでひとつマメ知識。その別名とは裏腹に、実は四辺形を形成するひとつアルフェラッツはアンドロメダ座の所属星。これはアルフェラッツがアンドロメダ座の一角も兼ねていることから、国際天文学連合によって定められた学術上の分類なのだ。

scene.KANPAI
美しい沖永良部の大自然と
満天の星空を肴に、
至極の乾杯!

美しい沖永良部の大自然と満天の星空を肴に、至極の乾杯!

一般的に、明るい星が少ないと言われる秋の夜空。そんな中でも比較的見つけやすい『秋の四辺形』は、秋の天体観測の道標的存在。今時期に星空を観察するなら、まずはこの4つの星を最初に探すことが定石だ。そんな秋の星空の代表格を見上げつつ、星のビールをグイっと喉に流し込む。沖永良部島の大自然と満天の星空に抱かれながらのひと口は、都会では決して味わうことのできない至極の贅沢。これだから天体観測はヤメられない!

column.星空観察後記

天体ファンのサッポロビール社員M氏があの夜を振り返る

「いや〜撮れて良かった。本当に良かった。ホッとしました。実は今回、別企画の撮影も合わせて計5泊、沖永良部島に滞在したんです。けれど滞在中なかなか天気が安定してくれなくて、毎日昼間の別ロケが終わってから星空撮影に挑むも空振り続き。もうダメかもしれないと半ば諦めかけていた最終日に、ようやくスッキリと晴れ、この写真が撮れたんです。改めて星空撮影の難しさを感じましたね。でもそんな苦労があったからこそ、満足度もひとしお。ゴツゴツとした特徴的な岩浜と星空のコントラストも素晴らしくて、まるでどこか別の星に来ているかのような感覚にさせられました。ただ、余りに星が出過ぎていて、『秋の四辺形』を見つけるのに一瞬戸惑いましたけど(笑)。まぁ、だからこそ最高の星空が撮れたんですけどね。とにかく、滞在最終日を最高の形で終わることができて、これ以上言うことはないというくらいに大満足でした」。

area.沖永良部島

※撮影場所は許可を得て自然保護に十分配慮し撮影し、きちんと清掃を行っています。また、一般の方の立ち入りが規制されている場所が含まれます。
※各シーンの描写は撮影上の演出であり、許可を得た上で安全に十分配慮し撮影しています。また、一般の方には規制されている行為を含みます。