生ビール時代を切り開いた「サッポロ生ビール黒ラベル」

生ビール時代を切り開いた「サッポロ生ビール黒ラベル」

びんや缶のビールは、1975年頃までは熱処理ビールが主役でした。しかし、ビヤホールで生ビールに定評があるサッポロは、生ビールを前面に打ち出すことを決定。1977年「サッポロびん生」を全国発売すると、すっきりした味わいが評判となり大ヒットします。発売早々、「黒ラベル」という愛称で親しまれ、1989年からは正式ブランド名として採用されました。発売から34年目の2011年より、サッポロが新たに育種した画期的な大麦を用いた「旨さ長持ち麦芽」を採用し、ひと口目の旨さがさらに楽しめるように進化しています。

熱処理ビールが主流だった時代

びん生発売前の主力商品「サッポロビール」
びん生発売前の主力商品「サッポロビール」

現在はビールの95%以上が生ビールですが、1975年(昭和50)ごろまでのびんや缶のビールは、熱処理ビールが主流でした。また飲食店では、樽生ビールは夏場だけ提供し、冬場は熱処理したビールを多く提供。生ビールは夏の商品とのイメージが強く、冬場、生ビールは人気がありませんでした。

ビールの流れを変えた「サッポロびん生」の登場

びん詰め生ビールのパイオニア「サッポロびん生」
びん詰め生ビールのパイオニア「サッポロびん生」

樽生ビールはサッポロライオンなどのビヤホールでの実績があり、生はサッポロがうまい、との評判がありました。そこで、サッポロは競争関係で優位にある生ビールを前面に打ち出すことを決定。そして1977年(昭和52)、熱処理しない生ビールをびんに詰めた「サッポロびん生」を全国発売しました。びん生発売前の1971年の生ビール比率は9%でしたが、発売以降13%まで伸長します。

びん生のルーツは「サッポロ壜生(びんなま)ビール」

ラベルを直接びんにプリントした発売当初の「サッポロ壜生ビール」
ラベルを直接びんにプリントした発売当初の「サッポロ壜生ビール」

びん生のルーツは1957年(昭和32)に、東京、横浜など都市部を中心に限定販売した「サッポロ壜生ビール」です。それらの地域では漸減傾向をたどりましたが、翌年に発売した北海道では好評を博しました。暖房が普及した北海道では、冬でもビールがおいしく、飲むなら「生」を、ということだったようです。

北海道でしか飲めない、うまいビール

斬新なデザインのアルミラベルに変更
斬新なデザインのアルミラベルに変更

北海道を旅行して、びん生を味わった方から、サッポロのあの生ビールが飲みたい、どうすれば手に入るのか、との問い合わせが、東京などから札幌工場に多数寄せられていました。発売当初のラベルは直接びんに印刷していましたが、1972年(昭和47)に星マークを鮮烈な銀色にしたアルミラベルを採用。デザインが豪華で重厚だ、との評判でした。

愛称が商品名になった「サッポロ生ビール黒ラベル」

サッポロ生ビール黒ラベル
サッポロ生ビール黒ラベル

「サッポロびん生」は、すっきりした味わいが評判となり大ヒット。愛飲家は自らを「びん生党」と呼んでいたようです。発売早々、愛称として「黒ラベル」が消費者によって使われはじめ、多くのビール党に浸透していきました。そこでサッポロは1989年(平成元)から、愛称「黒ラベル」を正式ブランド名として採用しました。

おいしさが進化し続ける「黒ラベル」

「CDC PolarStar」の畑
「CDC PolarStar」の畑

「サッポロ生ビール黒ラベル」は発売から34年目の2011年に、サッポロが新たに育種したビールの味を劣化させる成分(LOX-1)を含まない大麦「CDC PolarStar」を用いた「旨さ長持ち麦芽」を採用。この画期的な大麦により、黒ラベルの最大の特長であるひと口目の旨さがさらに楽しめるように進化したのです。