1989年 名付け親はお客様「黒ラベル」

愛称がブランド名に

「サッポロ生黒ラベル」
「サッポロ生黒ラベル」
「サッポロ生黒ラベル」
「サッポロ生黒ラベル」

1977(昭和52)年4月に発売した「サッポロびん生」はすっきりした味わいが評判となり大ヒット。愛飲家は自らを「びん生党」と呼んでいたようです。発売早々、ラベルの色調から、愛称として「黒ラベル」がお客様によって使われはじめ、多くのビール党に浸透していきました。当社では1989(平成元)年に、愛称を正式ブランド名に採用。ですから、黒ラベルはお客様が名付け親なのです。

チェコのホップ危機を救う

チェコのザーツ地方は、世界一の品質を誇るホップの生産地です。そのホップが1970(昭和45)年ごろから品質が低下し、収穫量も減少しはじめるという状況になりました。原因はウイルス。この危機を救ったのがサッポロビールの育種技術だったのです。1989(平成元)年、サッポロの技術指導で、ウイルスフリーの苗を作出し、栽培した結果、もとの高品質ホップが蘇ったのです。

北海道工場竣工

1985年ごろの札幌工場
1985年ごろの札幌工場
北海道工場
北海道工場

1984(昭和59)年、当社発祥の地にある札幌工場第1製造所(札幌市中央区三条東4丁目)の移転を決定します。同工場は市街地にあるうえに老朽化も進んでおり、これ以上の改造、拡張の余地が乏しいとの理由からでした。当社は恵庭市戸磯の工業団地に30万㎡を超える土地を取得し、1987年7月から工場建設に着手。1989(平成元)年6月、北海道工場が竣工します。起伏に富んだ広大な敷地内には約10万㎡に及ぶ庭園が設けられ、公園のような景観を呈しています。翌年、工場に隣接するJR千歳線に「サッポロビール庭園駅」が誕生しました。