1907年 東京麦酒新株式会社の買収

東京麦酒保土ヶ谷工場
東京麦酒保土ヶ谷工場
「東京ビール」のラベル
「東京ビール」のラベル

3社の大合同で圧倒的な地位にたった大日本麦酒は、強気の経営を展開します。大合同1年にも満たない1907(明治40)年2月、東京麦酒新株式会社を買収しました。
同社の歴史は古く、1878(明治11)年10月に設立された発酵社にはじまります。現在の東京・港区新橋1丁目に醸造所を設け、1879年5月、「桜田ビール」を発売。その後、大手ビール会社に対抗するために、1897(明治30)年、ドイツ製醸造設備などを備えた新工場を神奈川県保土ヶ谷に建設しました。翌年12月、鶏をトレードマークとした新ブランド「東京ビール」を発売します。王冠が日本に入ってきたのは1900年でしたが、その王冠栓のビールを初めて市場にだしたのは東京麦酒でした。