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外食トピックス

マルハニチロ、回転寿司に関する消費者実態調査2024 -ネタ偏-

マルハニチロは、2月20日~22日の3日間、全国の15歳~59歳の男女で、月に1回以上回転寿司店を利用する人に対し、今回で14回目となる「回転寿司に関する消費者実態調査」をインターネットリサーチで実施し、3,000名の有効回答サンプルを集計した。概要編に引き続き、ネタ編を掲載する。
■回転寿司店でよく食べるネタ1位「サーモン」は13年連続で首位の座に
 全回答者(n=3,000)に、回転寿司店に行った際によく食べているネタを聞いたところ、1位は「サーモン」(50.6%)となり、2012年調査から13年連続で1位となった。回転寿司店では「サーモン」は不動の人気No.1ネタとしての地位を確立しているようだ。以下、2位「マグロ(赤身)」(36.3%)、3位「ハマチ・ブリ」(31.7%)、4位「エビ」(29.1%)、5位「マグロ(中トロ)」(27.7%)とトップ5は昨年と同順位だった。6位以降は「ネギトロ」(25.0%)、「イカ」(23.3%)、「えんがわ」(21.0%)、「イクラ」(18.2%)、「マグロ(大トロ)」(16.8%)だった。
 男女別にみると、男女とも1位は「サーモン」(男性45.4%、女性55.7%)となり、男性は2位「マグロ(赤身)」(40.1%)、3位「ハマチ・ブリ」(31.8%)、4位「マグロ(中トロ)」(31.7%)、5位「イカ」(24.1%)で、女性は2位「エビ」(34.5%)、3位「マグロ(赤身)」(32.5%)、4位「ハマチ・ブリ」(31.7%)、5位「ネギトロ」(26.3%)であった。
 また、我慢することが多いネタについても聞いたところ、今年も「マグロ(大トロ)」(20.1%)がダントツ1位となった。大トロには気軽に手が出ないと感じている人が多いようだ。次いで、2位「ウニ」(11.6%)、3位「マグロ(中トロ)」(9.8%)、4位「イクラ」(8.8%)、5位「カニ」(6.2%)となった。
 一方、昨今は食材の値上げが話題になっているが、回転寿司店に行った際に、たとえ1.5倍の価格に値上がりしても食べたいネタを聞いたところ、1位「サーモン」(16.0%)、2位「マグロ(中トロ)」(10.5%)、3位「マグロ(赤身)」(各9.6%)、「ハマチ・ブリ」(9.0%)、5位「マグロ(大トロ)」(8.1%)となった。サーモンは、たとえ大幅な値上がりがあっても外せないと思う人が多いようだ。
■半数近くの人が「SDGsに関する取組みを行うお店に対しお店選びの優先度が高くなる」と回答
 今年も、回転寿司店がSDGsに関する取組みを行った場合、お店選びの優先度は高くなるか聞いた。「低利用魚・未利用魚の活用(水揚げされても利用されない魚の活用)」では、「非常に高くなる」(12.8%)と「やや高くなる」(33.1%)を合計した「高くなる・計」は45.9%となった。また、「環境にやさしい素材の店舗備品を使用(商品袋やストローなど)」では、「高くなる・計」は45.4%、「寿司文化の発信・継承(動画配信やイベント開催、職人コンテスト開催など)」では、「高くなる・計」は44.4%だった。漁業支援に関する取り組みへの評価をみると、「持続可能な漁業・養殖の実施・支援」では、「高くなる・計」は48.1%、「漁業就業者の支援」では、「高くなる・計」は49.7%となった。
■4人に3人近くの人が「MSC認証・ASC認証を取得した魚を回転寿司で食べたい」と回答
 水産資源や海洋環境に配慮した持続可能な漁業で獲られた天然の水産物に与えられるMSC認証や、環境や社会に配慮した持続可能な養殖場で生産された水産物に与えられるASC認証といった、水産資源に関連する認証制度についても昨年に引き続き質問した。持続可能な漁業・養殖の認証(MSC認証・ASC認証)を取得した魚を回転寿司で食べたいか聞いたところ、「積極的に食べたい」(20.6%)と「まあまあ食べたい」(52.9%)を合計した「食べたい・計」は73.5%となった。大半の人がMSC認証・ASC認証取得の魚を回転寿司で食べることに前向きであることがわかった。世代別にみると、「積極的に食べたい」と回答した人の割合は、10代(25.6%)が最も高くなり、20代(23.1%)、40代(20.9%)が続いた。

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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