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外食トピックス

日本フードサービス協会、2月の外食売上高は16ヶ月連続で前年を上回る

日本フードサービス協会(JF)は、会員企業(有効回収事業者数225社・店舗数36,310店)を対象とした2024年2月度の外食産業動向を発表した。なお、本調査は、新規店も含めた全店データを業界全体および業態別に集計し、前年同月比を算出したもの。
 2月の外食売上は、うるう年で営業日が1日増え、休祝日の連休が2回あったが、基本的には1月の傾向と大差なく、全体的にはコロナ禍からの持ち直し傾向が堅調に続いている。訪日外客数はコロナ禍以降最多となるなど引き続きインバウンド需要が好調で、外食全体の売上は前年比111.4%、19年比115.7%となった。訪日外国人の高単価メニューの消費意欲は旺盛で、DRなどの売上を押し上げる一方、お得なバリューの訴求による集客効果も大きく、引き続き外食消費の二極化が進んでいる。だが、地方では深刻な人手不足で営業日数の削減を余儀なくされ、コロナ禍からの脱却の途中で厳しい経営環境に直面しているところもある。
 全体および業態別の対前年同月比は以下の通り、(  )は2019年比
■全体【売上高111.4%(115.7%)・店舗数99.4%・客数107.4%・客単価103.7%】
■ファーストフード業態【売上高110.7%(128.7%)・店舗数100.2%・客数106.9%・客単価103.5%】
 FFは、好調が継続し、全体売上前年比110.7%、19年比売上は128.7%となった。業種別売上は、「洋風」はバリューキャンペーンや29日の肉の日キャンペーンなどが好調で108.0%。「和風」は、新商品やアニメとのコラボ商品等が好調で119.8%となった。「麺類」は、手頃な価格の業態が引き続き好調で115.4%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、「回転寿司」が東北の水産物とタイアップした高付加価値メニューと、お得メニューの併用などが奏功し103.9%となった。「その他」は、「カレー」のデリバリー価格の改定と客数増と、暖冬の「アイスクリーム」の売れ行きが好調で110.5%となった。
■ファミリーレストラン業態【売上高112.8%(106.5%)・店舗数98.5%・客数109.0%・客単価103.5%】
 FRは全体売上112.8%、19年比では売上106.5%となった。業種別売上高は、お得なクーポンやセットメニューとその逆の高単価メニューがともに好調で「洋風」は112.5%。「和風」は、各地の冬の特産品を使った季節限定メニューが売上に貢献し112.2%。「中華」は、お客様感謝キャンペーンや価格改定による客単価の上昇で113.2%。「焼き肉」は、引き続き食べ放題業態の好調と観光地のインバウンド増で114.4%。
■パブ/居酒屋業態【売上高110.8%(71.6%)・店舗数95.0%・客数107.7%・客単価103.0%】
 「パブ・居酒屋」は、月前半は首都圏の降雪の影響などもあったが、後半には回復したところも多く、ターミナル駅周辺など人流の多い地域の店舗が好調で110.8%、19年比で71.6%となった。
■ディナーレストラン業態【売上高111.8%(99.5%)・店舗数96.8%・客数108.5%・客単価103.1%】
 DRは、インバウンドの需要増が全般的に他業態よりも顕著で、111.8%、19年比では99.5%となった。
■喫茶業態【売上高112.1%(104.3%)・店舗数100.7%・客数106.7%・客単価105.0%】
 喫茶業態は、うるう年で営業日が1日多く、また価格改定と客足の回復で、112.1%、19年比では104.3%となった。

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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