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外食トピックス

ホットペッパーグルメ外食総研、「歓送迎会」「花見」に関する調査-花見編

リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、2024年春の「歓送迎会」「花見」について、消費者アンケートを実施した結果を公表した。外食ドットビズでは、「花見編」と「歓送迎会編」の2回に分けて掲載する。
■「花見」への参加回数は、増加派が減少派を上回り、さらなる回復が期待されそう
 2024年春の「花見」への参加回数の見込みは、増加派(「昨年より大きく増えそう」+「昨年よりやや増えそう」)が計12.7%で、前年に引き続き高い割合に達した。一方、減少派(「昨年より大きく減りそう」+「昨年よりやや減りそう」)は計0.5%と、過去2番目に低い割合。「昨年と変わらない」が86.8%と最も高い割合ではあるが、こちらも増加派が減少派を大幅に上回ることから、回復傾向に間違いはなさそうだ。
 2023年の「花見」の参加率は15.2%で、2021年(11.1%)、2022年(11.8%)から年々増加しており、今年も回復が期待される。性年代別の特徴としては、増加派は20代男女が他の性年代に比べて多く(男性15.2%、女性16.4%)、若年層を中心に増加する可能性がありそうだ。
■「花見」の平均想定予算は2,852 円(前年比+357円)で過去最高額の予想
 今春の「花見」の予算について、過去12年の結果と今年の想定額を比較した。昨年の参加費は、調査開始以来の最高額(平均2,942円/想定額は2,495円)であった。そのことを折り込んでか、今年の想定金額は平均2,852円(前年比+357円)と、想定額は大幅な増加予想となっている。
 今年の1人/1回あたりの想定額の最多の価格帯は「2,000円未満」(24.9%)だが、そのシェアは、昨年の実際の参加費の同価格帯に比べると大きく下がる。また、2021年以降、参加費「0円」の回答は年々減少しているが、今年の想定額における「0円」の回答割合は、さらに低いものとなっている。
 他方で、想定額の2番目に多い価格帯の「3,000円~4,000円未満」(23.8%)は、参加費の同価格帯に比べると、シェアを伸ばし躍進した。これらのことから、コロナ禍からの回復に伴い、消費を伴う花見が増え、消費額も増加傾向にあり、平均単価は上がる可能性が高そうだ。
■「花見」を行う相手はコロナ禍以降では初めて「友人・知人関係」が最多に
 今春の「花見」を行う相手について尋ねた。「友人・知人関係」が14.9%(前年比+0.1ポイント)と最多の予想。次いで「家族・親族関係」が僅差の14.3%(前年比‐1.6 ポイント)で続いている。「友人・知人関係」が「家族・親族関係」を上回るのは、コロナ禍前の2020年以来。また、「会社・仕事関係」も9.0%(同+1.1ポイント)で、前年より増加予想となっている。

【調査概要】
調査方法:インターネットによる調査
※外食市場調査の中で、昨年の歓送迎会およびお花見についての実績や、今年の予測や意向等を聴取
調査対象:首都圏・関西圏・東海圏に住む20~69歳の男女(マクロミルの登録モニター)
調査期間:2月1日~2月13日
有効回答数:9,864件(首都圏5,059件/関西圏2,595件/東海圏2,210件)

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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