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外食トピックス

リクルート、物価高で高まる節約志向の実態と外食での節約行動_前編

リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、三大都市圏在住の20~50代の男女を対象に、昨今の物価高で高まる節約志向の実態と外食での節約行動について消費者アンケートを実施した。外食ドットビズでは、前編と後編に分けて掲載する。
■最近の物価高で節約志向が高まった人は46.1%と前年比では微減
 最近の物価高での節約意識を尋ねたところ、「物価高の前から意識し、今はもっと意識している」「物価高の前は意識していないが、今は意識している」のいずれかを選択した「最近の物価高で節約志向が高まった人」は、計46.1%であった。前年の49.4%よりやや減った。性年代別では、「最近の物価高で節約志向が高まった人」は60代女性でのみ半数を超え(50.4%)、最も割合が低いのは50代男性(計41.5%)であった。
■節約を意識している出費は、「内食の費用」「光熱・水道費」「外食の費用」など
 現在、特に節約を意識している出費を尋ねた結果、1位は「内食の費用」(自炊の食材等の費用)で45.0%、2位は「光熱・水道費」で43.3%、3位は「外食の費用」で35.0%だった。「内食の費用」は前年比では増加し、「光熱・水道費」「外食の費用」は前年比で減少した。「外食」「中食」「内食」のいずれかの出費を挙げた人を集計した「食費・計」は63.3%で、前年(62.9%)に比べると微増している。性年代別では、30~50代女性は「内食の費用」、50・60代男女は「光熱・水道費」、30代以上の女性は「被服費」、20~40代女性は「日用品・消耗品の費用」「美容費」の回答割合が、他の性年代よりも高くなっている。
■外食での節約対象は、「夕食」が最多で71.9%、前年比で増加したのは「朝食」で22.7%
 現在、特に節約を意識している出費で「外食」と回答した人に、具体的な節約対象を尋ねた。節約を実行している食事の種別では「夕食」が最も割合が高く71.9%(前年79.3%)、次いで「昼食」が51.8%(同56.9%)となっている。前年比で節約志向が高まったのは「朝食」で22.7%(同19.4%)。性年代別では、30代女性で「夕食」「昼食」「喫茶」「朝食」、20代女性で「昼食」「喫茶」「飲酒」で節約する割合が、他の性年代より高かった。
■外食での節約方法は、「回数」を減らす77.3%、20・30代女性と60代女性で顕著
 現在、特に節約を意識している出費で「外食」と回答した人に、具体的な節約方法を尋ねた。外食の「回数」を減らす人の割合(77.3%)が最も高いことは前年と同じであったが、前年の 83.2%からは減少した。
 「単価」を抑える人も前年より減少したが(前年:49.9%→今年:44.9%)、「(注文の)数量」を減らす人は前年より増加した(前年:23.5%→今年:28.6%)。性年代別では、20・30代女性と60代女性は、「回数」で節約する人の割合が他の性年代よりも高かった。

【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女(マクロミルの登録モニター)
調査時期:1月4日~1月15日
配信数:12,738件
回収数 9,709件(回収率76.2%)
有効回答数 9,636件
調査機関:アール・ピー・アイ

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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